概要
失われるのは現実か、それとも記憶か――静かな異界列車SF
祖母の葬儀へ向かう途中、誠は無人駅「上辻」で目覚める。乗り込んだ電車には片耳の猫ハルと、行き先が記された不可解な切符があった。進むほどに現実は記憶へと歪み、車内にはもう一人の“自分のような男”が現れる。選択は分岐せず、世界はただ別の意味で同じ状態を保ち続ける。やがてハルは境界としてホームへ降り、誠だけが電車に残される。
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