概要
耳を澄ませば、聞こえてくる――私をいざなう、海の声が。
東京都内の有名化粧品メーカーを退職した弓野絢子は、親戚が暮らす港町・今浦へとやってきた。かつては会社で将来を嘱望されていた絢子であったが、今は親戚宅に居候しながら、目標もなく、定職にもつかずブラブラと過ごす毎日であった。ある日、絢子は飲み仲間に連れられて入ったスナックのママに、亡き夫の代わりに町最大の行事「いかだ競争」に参加してほしいと懇願された。参加をためらっていた絢子であったが、かつての同僚でありライバルだった西村美玲が参加することを知り、会社員時代のリベンジのために、いかだ競争に参加することを決意した。
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