概要
資料館で私が見落としていた、君の本当の文字。
修学旅行で特攻隊の資料館を訪れた女子高生・葵(あおい)。彼女は展示された遺書の中に、自分の名前(あおい)に向けられたような、奇妙な一筆を見つける。書いた隊員の名前は『不破(ふわ)千尋』。その瞬間、激しい眩暈と共に激戦下の特攻基地へとタイムスリップしてしまう。見知らぬ世界で葵を救ったのは、まさにその遺書を書いた青年・千尋だった。しかし、彼が名乗ったのは『時任(ときとう)千尋』。苗字が全く違っていたのだ。「人違いかもしれない」と戸惑う葵だったが、明日をも知れぬ極限状態のなかで、千尋の優しさと、内に秘めた「生きたい」という本音に触れ、二人は強く惹かれ合っていく。しかし、彼の出撃は三日後に迫っていた――。なぜ、未来の資料館では彼の苗字が変わっていたのか。彼が「遥か彼方の空」へ飛び立った後、現代に戻っ
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