第2話 学校探検 (2)

お昼時になり食堂へ向かう生徒が多くなるなか

明日花達も食堂へと向かっていった

その道中廊下にて何やらざわついている

というより誰か話している

「なんかザワついてね?」

「ん?あれ高橋先生じゃない?」

「うわっ

あんな人気あったんだあの先生」

明日花達の担任である高橋は大勢の生徒たちに囲まれていた

「おー、黒井・川田」

「こんにちは

すごい人気なんですね」

「生徒とのコミュニケーションは大事にしてるからな」

「2人も遠慮なく話しかけてきていいからな」

人気があるのも頷けるほどの心構えをしている

明日花達は担任ガチャに当たったなと実感した

「ありがとうございます」

「どこに行くんだ?」

「これから食堂見てこようかなと」

「ここの食堂はめっちゃ広くてな

月一のカレーが看板メニューなんだ」

「そうなんですね」

隣で裕翔が飛び跳ねている

「カレーきたー!」

「好きなの?笑」

「1番好き」

嬉しそうな声で言う裕翔

今すぐにでも食堂へ行きたそうだ

「良かったね」

「じゃあ早速行こうぜ」

「おう、行ってこい」

「ありがとうございました」

挨拶して食堂へと歩き出す裕翔の足はものすごく軽やかだった



食堂に到着

入った瞬間驚いた様子で裕翔が言う

「広っ!」

「前から思ってたけどさすが私立だね」

すると聞き覚えのある声が話しかけてきた

「あ、さっきの2人」

見ると朝一緒に校内を回ろうと誘ってくれた生徒だった

「さっきはごめんね」

「いいよ、気にしないで」

まだ気にしていたようだ

裕翔といいみんな優しい人が多い

「そういえば自己紹介まだだったね」

「私は神崎柚希」

「僕は黒井明日花」

「おれは川田裕翔」

自己紹介を済ませると柚希がずっと聞きたがっていたようで食いつくように質問してきた

「明日花ってメイクしてる?」

「え?」

「それだけ可愛くてメイクしてないとは思えなくて」

「まさか素顔?」

さすが女の子、男とは見る視点が違う

「実は少しだけしてる」

「えっと、ここまで来たらいっその事割り切っちゃおうかなーって」

「だからか」

裕翔がだからこんな顔をしているのかとようやく納得したようだ

「でもほんとに少しだけだよ?」

「安心したようなできないような…」

その言葉はノーメイクでも可愛いよ?と言わんばかりの言葉だったが本人にはそんな気は全くない

プルルルルルル

「ん?電話?」

プルルルルルル

なっていたのは明日花のスマホだった

「あ、僕だ」

明日花はハッとしたような顔をした

「ごめん、少しいい?」

電話に出ないといけない

「いいよ」

「ありがとう」



電話をするために来たのは屋上の出入口付近の階段だ

「ここなら大丈夫かな?」

明日花はなりやんだ電話に折り返して電話をかける

「もしもし」

声を、少し低くして話す

「ここは〇〇であってるな?」

電話に出たのは男だった

声色からして2、30代だろう

「ああ、合ってる」

「依頼を頼みたい」

「報酬はわかってるんだろうな」

「私が持ってる裏社会の名簿

それのコピーを渡そう」

「いいだろう

誰を殺る?」

「   」



「お待たせ」

電話を終えて帰ってきた明日花

「おー、おかえり」

「お母さんから入学おめでとうって」

「!?」

裕翔は驚いた

式中の明日花の反応を見て

明日花には親がいないと思っていたからだ

「どうしたの?」

「いや?なんでも」

(てっきりいないのかと思っていたけど

母親いるのか?)

裕翔はますます疑問に思った

キーンコーンカーンコーン

終業のベルがなる

「そろそろ時間かな」

入学式なので午後には帰宅だ

「今日は帰ろうか」

「うん」

「じゃあ明日からよろしくね」

「うん、よろしく」

「裕翔もよろしくね」

「お、おう」

各々挨拶を済ませ初日は終了した


次回

闇の異人

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あの日の誓い 白神ポロ @polo0108

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