概要
他人の痛みを引き受ける少女の死に場所を奪ったのは、不器用な主君だった
モリテ――それは「主のために死ぬこと」を名誉とする護衛。
家族も過去の記憶も失った18歳の少女・セイは、自暴自棄な心を隠し、綺麗に死ねる場所を求めて「守り屋(パトリア)」へと行き着く。
回復師でありながら、他人のダメージを自分の身に引き受ける奇妙な能力「痛み分け」を持つ彼女は、誰かの身代わりになって命を捨てる覚悟をしていた。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、ぶっきらぼうで、けれど異常なまでの執着を向けてくる主君(ハル)だった。
「お前のためにいくらでも歌ってやる」
差し出された不器用な約束が、セイの頑なな心を強引に、けれど優しく溶かしていく。
これは、死を望んだ最強の盾の少女が、孤高の主君との命懸けの絆を通じて、もう一度生きる意味を見出す物語。
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