概要
百年届かなかった言葉を、婚約破棄された令嬢が見つけ出す。
婚約を破棄された夜、侯爵令嬢エレノアは王宮の廃離宮へ迷い込む。そこで待っていたのは、百年前に亡くなった第三王女ミレーヌだった。「遅かったわね、セシリア」見知らぬ名で呼ばれたエレノアが自分は別人だと告げた瞬間、割れたはずのカップが元に戻り、夜が最初から繰り返される。ミレーヌは、最後のお茶会に来るはずだった侍女セシリアを百年もの間待ち続けていたのだ。夜を終わらせるため、エレノアは廃離宮に残された日記や古い記録を調べ始める。やがて浮かび上がったのは、王女をめぐる陰謀と、エレノア自身の家に隠された過去だった。誰かを守るために言えなかった言葉。傷つくのが怖くて尋ねられなかった本心。自分の気持ちを抑えてきた令嬢は、幽霊姫とのお茶会を通して、言葉にしなければ届かない思いと向き合っていく。婚約破棄から始まる
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