新作

焼け落ちて建て替われどもなお鎮座する城跡にまた春が来る


最寄駅から散らばって各々の光を点けにゆく夜の帰路


天国に君の居場所はきっとある宇宙はずっと膨らんでいる


きゅんむりと小指を握られた朝に私はあの子の姉になった


誰しもが熱伝導のテレパスになったみたいな満員電車


濡れそぼる革靴のさき植えたての姫紫陽花がころころ歌う

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第2回カクヨム短歌賞1首部門応募作品 白里りこ @Tomaten

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