青一色でここまで多彩な世界を立ち上げられることに驚かされる連作です。
青林檎、青潮、蒼いペガサス、緑青、同じ「青」でも一首ごとに意味も温度も変化します。
クローンやメドゥーサ、だいだらぼっちといった異質なモチーフも決して奇抜さだけに終わらず、孤独や喪失が奏でる旋律に戦慄しながらまとまっていきます。
一読では掴みきれない難解さはありますが、その分、何度も読み返すたびに新しい景色が現れる連作であるように感じます。
言葉そのものを絵の具にして描かれた静かで妖しく美しい青のエチュードです。
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