概要
ほんものの青を、この目で見に行く。
地球と月を結ぶ巨大都市、軌道街。人々は「月光庁」の月明かりに見張られ、記憶さえ少しずつ削られて暮らしている。空に浮かぶ青い地球は、精巧な偽物だ。 かつて月の裏側を統治し、いまは記憶を削られながら地を目指して降りていく「ぼく」。相棒は、打てば響く小さな機械猫ミケ。ほんものの地球を、この目で見たい。ただ、それだけのために——。 すべてを奪われても「見たい」という願いだけは書き換えられない。管理社会への、ささやかな"希望"の反逆。『1984』への、ひとつの返歌。
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