概要
あの日、あなたの見つけたものはなんですか。
タイムカプセルを開けに行こう。
泣きじゃくる蝉の声、澄んだ空、木々の葉から溢れる日の陽。重たいほどの熱気に肌が撫でられるのを感じながら、陽気な音楽に合わせて身体を伸ばしていると、彼はそんなことを言った。
無理やり眠気を飛ばそうとしていた私にとって、それは随分と唐突な誘いだった。
何度も行ったラジオ体操、いつもみたいに照りつける日差し、聞き飽きた虫の声。
それでも、来年からはきっと違う。
小学校最後の夏休み。
今年もまた、なんてことは無い夏になるのだろうと思っていた頃の話である。
泣きじゃくる蝉の声、澄んだ空、木々の葉から溢れる日の陽。重たいほどの熱気に肌が撫でられるのを感じながら、陽気な音楽に合わせて身体を伸ばしていると、彼はそんなことを言った。
無理やり眠気を飛ばそうとしていた私にとって、それは随分と唐突な誘いだった。
何度も行ったラジオ体操、いつもみたいに照りつける日差し、聞き飽きた虫の声。
それでも、来年からはきっと違う。
小学校最後の夏休み。
今年もまた、なんてことは無い夏になるのだろうと思っていた頃の話である。