概要
元特殊作戦群のエース、神崎怜司。全資料、二百二十円で販売
作戦報告会で、婚約者の義弟が独断行動によって任務を失敗させたことを謝罪するよう求めただけだった。翌日、俺の個人情報はすべてダークウェブに流された。値段は二百二十円。コンビニのおにぎり一つ分にもならない額だった。
名前、顔写真、旧住所、旅券情報、医療記録、過去に参加した海外警備任務、そして俺が身を隠すために使っていたセーフハウスの位置まで、一つの圧縮ファイルにまとめられていた。タイトルは、嫌でも目に入るように大きく書かれていた。
『元特殊作戦群のエース、神崎怜司。全資料、二百二十円で販売』
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