ホームランの場面が良い。遠近両用レンズを試しただけなのに、主人公の中では一つの時代が終わり、一つの世代が引退している。老いを認めるという小さな出来事を、高校野球の敗退に変換する発想が秀逸。 最後の「俺は一生白Tシャツですごすぜ学園と、肌着高校の一戦!」で完全に落とされた。人間は年齢を重ねても結局こうやってどうでもいいことで脳内大会を開催してしまう。その情けなさと愛おしさが詰まった小品だ。
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