概要
月には、いつからか海があった。否、誰かがここに海を創った。
全球凍結によって地球を失った人類は、はるか昔に月へと移住した。
人類の生存のためだけに造られた水銀の海が月面を覆い、生き物のいない世界で文明は静かに衰退していく。そして長い時を経て、生き残ったのは海辺のコテージに暮らす少年と少女だけだった。
地球は本当に存在したのだろうか。
魚は本当に泳いでいたのだろうか。
死者の蘇生を信じて海底へ沈められた無数の人々は、何を待っているのだろうか。
過去を疑う少年と、失われたものを愛する少女は、月の海を眺めながら終わりゆく世界で日々を過ごす。
やがて二人は、この世界に残された最後の問いへ向き合うことになる。
――人類は、本当に自分たちだけなのか。
凍りついた地球を見上げる月面を舞台にした、終末の旅立ちの物語。
作者より:初の連載形式の中編です。
人類の生存のためだけに造られた水銀の海が月面を覆い、生き物のいない世界で文明は静かに衰退していく。そして長い時を経て、生き残ったのは海辺のコテージに暮らす少年と少女だけだった。
地球は本当に存在したのだろうか。
魚は本当に泳いでいたのだろうか。
死者の蘇生を信じて海底へ沈められた無数の人々は、何を待っているのだろうか。
過去を疑う少年と、失われたものを愛する少女は、月の海を眺めながら終わりゆく世界で日々を過ごす。
やがて二人は、この世界に残された最後の問いへ向き合うことになる。
――人類は、本当に自分たちだけなのか。
凍りついた地球を見上げる月面を舞台にした、終末の旅立ちの物語。
作者より:初の連載形式の中編です。
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