抱きしめ、「行くんだ」と送り出す場面が頭から離れない。 互いに想い合っているのに、自分ではなく相手の幸せを選ぶ不器用な愛に、腹の底から泣かされた。 そして最後の一文。すべてが終わったはずなのに何も終わっていない予感がして、続きを期待した。 こんな切なくて残酷で、それでいて美しい人間の愛を書けるのは、一体どんな人生を歩んだのか。ふと想像した。
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