概要
消えてもいいと思って死んだ夜、物語が私に続きを書かせた。
「アリエスのこと、忘れないでいてください」
更新が止まったままの悪役令嬢小説には、作者のそのひとことだけが残されていた。
三枝ひかり、14歳。夕飯のない夜も、帰りたくない家も、スマホの中の悪役令嬢・アリエスを何度も読み返して、なんとか生きてきた。
ある夏の夜。気づくと、ひかりは石造りの廊下に立っていた。大好きだった、あのアリエスの体で。物語はちょうど、断罪へ向かって動き出すところ。何度も読んだから、この先に何が起きるかを、ひかりは知っている。
この世界を壊しちゃいけない。ひかりは読んだとおりのアリエスでいようとする。感情を出さず、差し伸べられる手も取らずに。
でも、お話には終わりがある。作者が書けなくて、止まってしまった場所が。
台本が尽きたその先で、ひかりの本当の物語が始まる。
更新が止まったままの悪役令嬢小説には、作者のそのひとことだけが残されていた。
三枝ひかり、14歳。夕飯のない夜も、帰りたくない家も、スマホの中の悪役令嬢・アリエスを何度も読み返して、なんとか生きてきた。
ある夏の夜。気づくと、ひかりは石造りの廊下に立っていた。大好きだった、あのアリエスの体で。物語はちょうど、断罪へ向かって動き出すところ。何度も読んだから、この先に何が起きるかを、ひかりは知っている。
この世界を壊しちゃいけない。ひかりは読んだとおりのアリエスでいようとする。感情を出さず、差し伸べられる手も取らずに。
でも、お話には終わりがある。作者が書けなくて、止まってしまった場所が。
台本が尽きたその先で、ひかりの本当の物語が始まる。
応援ありがとうございます。読んでいただけるだけで、十分すぎるほど嬉しいです。
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