概要
その古いギターの音は、平和を求める音になる
リサイクルショップで、たまたま見かけた、薄汚れたアコースティックギター。
ポロン 弦を爪でなぞったら……。
ありえない音がした。
『これは、バイオリンか?!』
深みのある、その音は、その汚れた胴体の中でも、膨れて、美しく響いた。
こんな音は、聴いたことが無い。
それは、かつて戦闘機を造っていた技術者が、戦後、創設した楽器店製作の
幻の『名器』だった。
※国産製造の楽器の国内での評価は、まだまだ発展途上。
失ってしまってから再現は不可能です。
古い楽器が、心ある方々の手に委ねられるように、願いながら書きました。
ポロン 弦を爪でなぞったら……。
ありえない音がした。
『これは、バイオリンか?!』
深みのある、その音は、その汚れた胴体の中でも、膨れて、美しく響いた。
こんな音は、聴いたことが無い。
それは、かつて戦闘機を造っていた技術者が、戦後、創設した楽器店製作の
幻の『名器』だった。
※国産製造の楽器の国内での評価は、まだまだ発展途上。
失ってしまってから再現は不可能です。
古い楽器が、心ある方々の手に委ねられるように、願いながら書きました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!技術は一本道には進まない。時代の欲望に形を変えられながら、巡り続ける。
戦闘機が飛べなかった空を、ギターの音が飛んでいく、という解釈でのレビュです。
戦車が通り過ぎた跡に花が咲くように、戦争のために鍛えられた技術が、平和になったからといって消えるわけではない。
ただ、求められるものが変わる。
速く飛べ。軽くしろ。強度を保て。B29へ追いつけ。
かつて空から命を守り、あるいは奪うために突きつけられた要求が、戦後には別の願いへ向けられる。
軽く。薄く。それでも壊れず、よく響け。
同じ技術が、今度は人の心へ音を届けるために使われる。
この作品の美しさは、戦闘機とギターを単なる意外な経歴で結びつけず、技術にも戦後があるのだと感じさせるところに感じます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!良き方と良き楽器のご縁が繋がった瞬間の物語——……
楽器には
音楽には
その音一つ一つに魂が込められています。
楽器には、楽器製作者の
楽曲には、作曲家の想い
――……それぞれが、込められているのです。
だからこそ、
演奏家にとって紡ぐ楽器は相棒であり
作曲家にとって心血注いで作り上げる楽曲は子ども……
だからこそ、
良き方と出会えた楽器ほど、幸せ者はおりません。
この紡がれた言葉すべてが温かい。
こんなに大事にしてくれる人と出会えたギターに、
私は、「本当に良かったね」と伝えたい。
そして、辛い、悲しい、凄惨、悲惨……
そんな言葉で語られない。
ただ、事実として、戦時中にギターを作った方が何をされていたのかを、戦後にどんな思…続きを読む