概要
泥棒は狙われる
「この町では、住人は“帰宅したその夜”に消える」海辺の町に伝わる、“持ち帰れない宝”。その噂を追い、異動してきた宮田誠也は、一見すると平和な町に違和感を覚える。過去の住人は全員、行方不明か死亡扱い。だが記録を辿ると、奇妙な事実に気づく。——彼らは全員、一度家に帰ってきている。仕事に行き、学校に行き、いつも通りの生活を送った、その夜に消えていた。与えられた家は「生贄の家」。町を支配する地主の影。スリルを求めるコソ泥は、この異常な町で“盗んではいけないもの”に手を伸ばす。果たして彼は、宝を盗み出せるのか。それとも——消える側になるのか。