概要
皇子に捨てられた私を、彼だけが“リディアーヌ”と呼んだ
皇子妃となったリディアーヌは、宮廷で誰からも「妃殿下」という役割だけを押しつけられていた。
皇太后は彼女を疎み、夫である第三皇子は彼女の異母妹と密通し、実家は「耐えれば皇族の縁は残る」と沈黙した。
やがてリディアーヌは、皇太后の命により砂漠の果てにある離宮へ送られる。
表向きは療養。実際は、宮廷からの追放だった。
乾いた風、砂に埋もれた古い城、夜だけ美しい星空。
そこで彼女を迎えたのは、無口で無骨な護衛隊長、サラフ・ザイード。
彼だけが彼女を「妃殿下」と呼ばなかった。
「リディアーヌ様」
その名を呼ばれるたび、彼女は少しずつ思い出していく。
自分が誰かの妻でも、家の駒でも、皇族の飾りでもなく、ひとりの女だったことを。
一方、都ではリディアーヌを追放した者たちの足元が崩れ始める。
皇太后は彼女を疎み、夫である第三皇子は彼女の異母妹と密通し、実家は「耐えれば皇族の縁は残る」と沈黙した。
やがてリディアーヌは、皇太后の命により砂漠の果てにある離宮へ送られる。
表向きは療養。実際は、宮廷からの追放だった。
乾いた風、砂に埋もれた古い城、夜だけ美しい星空。
そこで彼女を迎えたのは、無口で無骨な護衛隊長、サラフ・ザイード。
彼だけが彼女を「妃殿下」と呼ばなかった。
「リディアーヌ様」
その名を呼ばれるたび、彼女は少しずつ思い出していく。
自分が誰かの妻でも、家の駒でも、皇族の飾りでもなく、ひとりの女だったことを。
一方、都ではリディアーヌを追放した者たちの足元が崩れ始める。