概要
「騙されたと言っても、誰も信じてくれなかった。」
超能力者が普通に存在する現代日本。
城山譲二は、他人に話を聞いてもらいやすくなるという、地味で弱い能力を持つ青年だった。
仕事もなく、家もなく、腹を空かせながらも、それでも一線を越えずに生きていた。
そんな彼に声をかけてきたのは、高校時代の旧友だった。
「少しだけ力を貸してくれ。相手にも悪い話じゃない」——その言葉を信じたことが、全ての始まりだった。
詐欺の共犯として投獄され、出所すれば家族は離散し、家は消え、友人は「知らない」と背を向けた。社会は彼を、最初から存在しなかったように扱った。
絶望の底で、能力が覚醒した。
もはや「話を聞かせる」程度ではない。
視線一つで他者の意志を塗り替え、やがては睨んだ相手が自ら命を絶つほどの力へと変質していく。
彼はいつ、越えてはならない線
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