命を削る「歯車人間」の悲哀と不条理を描く、ジワジワくるホラー

文字通り「社会の歯車」として納期に命を削る夫の悲哀を、不気味に描いた衝撃の短編です。

朝食時に小さな歯車を吐き出し、風呂場で血と共に大量の金属部品を吐き出して倒れる夫の姿は、自己を犠牲にする社畜の極みと言えます。

さらに恐ろしいのは、その夫を見た妻が救急車ではなく会社の「専用窓口」に連絡する点です。労働の過酷さを、あえて違和感のないシュールな世界観で包み込み、極上(?)のブラック・ジョークへと昇華させた不気味な魅力があります。

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