概要
雪深きその村には、麗しき御人形様がいらっしゃる。
祖父母が住んでいた家を譲り受け、田舎暮らしを始めることになった。
その村は少し特殊な場所で、家を譲り受けるためには条件があった。
一つは、その家に住み続けること。そしてもう一つは、いくつかの『規則』を守ること。
祖母から伝えられた規則は、簡潔ながらも不気味なものだった。
毎日『御人形様』の部屋を掃除すること。
『御人形様』を疎かにせず、礼を尽くすこと。
毎週月・水・金曜日の午後八時になったら、『御人形様』を連れて散歩に出ること。
※病に臥せぬ限り、一日たりとも欠かしてはならない。
得体の知れない規則だが、タダで家が手に入るなら安いものだ。
……そう思っていたのに。
この家、何かがおかしい。