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概要
春の終わり。
湿り気を帯びた風が、制服の袖をやさしく揺らしていた。
コンビニの前で、ユイは立ち止まる。
自販機の横。いつもの場所に、いつもの人。
レンが壁にもたれていた。スマホをいじりながら、だらしなく。
でも、なぜか目を奪われる。ずっと前から、そうだった。
「なにしてんの」
声をかけると、レンは顔も上げずに答えた。
「待ってた」
「誰を?」
「お前」
「約束してないけど」
「今した」
勝手すぎる。
そう思いながら、ユイは自然と隣に並んで歩き出していた。
二人は幼なじみだった。
物心つく前から、ずっと隣にいた。家も近くて、学校も同じで、帰り道も同じ。
だからそれ以上でも、それ以下でもないはずだった。
ずっと、そう思うようにしていた。
「今日さ」
レンがぽつりと言う。
湿り気を帯びた風が、制服の袖をやさしく揺らしていた。
コンビニの前で、ユイは立ち止まる。
自販機の横。いつもの場所に、いつもの人。
レンが壁にもたれていた。スマホをいじりながら、だらしなく。
でも、なぜか目を奪われる。ずっと前から、そうだった。
「なにしてんの」
声をかけると、レンは顔も上げずに答えた。
「待ってた」
「誰を?」
「お前」
「約束してないけど」
「今した」
勝手すぎる。
そう思いながら、ユイは自然と隣に並んで歩き出していた。
二人は幼なじみだった。
物心つく前から、ずっと隣にいた。家も近くて、学校も同じで、帰り道も同じ。
だからそれ以上でも、それ以下でもないはずだった。
ずっと、そう思うようにしていた。
「今日さ」
レンがぽつりと言う。
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