概要
橋の下の方が人が少ないのです。
彼女はあの日からそこにいたのか。
誰を待ってそこにいるのか。
誰を待ってそこにいるのか。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!橋の下に沈んでいた、十年分の沈黙
花火は本来、明るくて、にぎやかで、人の記憶に楽しいものとして残るはずなのに、この作品ではその光が、届かなかった約束や、言えなかった後悔を照らし出していくように感じました。
橋の上から見る花火と、橋の下から見る花火。
ただの場所の違いのようでいて、読み進めるほどに、その選択が登場人物たちの関係や、その後の時間にまで影を落としているように思えてきます。
彼女は強く主張する人ではなかったのに、いなくなったあとで、その存在の大きさがはっきりと浮かび上がる。その描き方がとても静かで、だからこそ苦しかったです。
十年という時間が経っても、忘れられなかったこと。
忘れたふりをしていただけのこと。
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