概要
自分がここにいた、ということを、 自分だけが知っていればいい。
中学二年生の浅井透は、クラスの写真の中で自分を探すのに少し時間がかかる。嫌われているわけじゃない。ただ、いてもいなくても変わらない気がして、毎日がそのまま過ぎていく。
ある放課後、旧校舎の廊下の突き当たりにあるドアを開けると、薄暗い部屋があった。そこにはクラスメイトの音無灯がいた。いつも一人でいる、誰とも群れない女の子。
二人でその部屋にいたとき、光が変わった。白くて静かな光。時間がどこかへ行く感じ。説明できないが、確かにそこにあった。
翌日も、また来てしまった。
言葉にしなかった。言葉にすると、壊れる気がしたから。ただ、その部屋にいる間だけ、透は消えてしまいそうな感覚がなくなった。
ある放課後、旧校舎の廊下の突き当たりにあるドアを開けると、薄暗い部屋があった。そこにはクラスメイトの音無灯がいた。いつも一人でいる、誰とも群れない女の子。
二人でその部屋にいたとき、光が変わった。白くて静かな光。時間がどこかへ行く感じ。説明できないが、確かにそこにあった。
翌日も、また来てしまった。
言葉にしなかった。言葉にすると、壊れる気がしたから。ただ、その部屋にいる間だけ、透は消えてしまいそうな感覚がなくなった。
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