概要
終わりの駅で、はじまりの切符を。
高校三年の河瀬渚は、進路も夢も決められないまま、夕暮れの線路沿いをさまよっていた。気づけば、時計が17時47分で止まった不思議な駅にたどり着く。そこは終着駅。駅員の少女・時守夕(ときもり ゆう)は、ここを「どこへ行けばいいか分からなくなった人が来る場所」だと告げる。駅には一日一本、18時ちょうどに発車する電車が来るという。乗るために必要なのは、行き先が書かれた一枚の切符。けれどその切符は、自分の「次に進む場所」を決めなければ手に入らない。看護学校を辞めた青年、夢を諦めきれない大学生、家に帰れない少女――迷いを抱えた人々と出会いながら、渚は少しずつ“行き先”の意味を考え始める。
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