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概要
それは海の底より来て、「アガル」。
休職中の編集者・桐島悠は、亡き祖母の遺品整理のため、日本海沿いの過疎漁港・阿賀濱を訪れる。三方を山に囲まれた袋地形の古い町。民宿の女主人は祖母を知っていた。神社の老巫女は「あんたは揚がった子だ」と言った。
気がついたら、七時間の記憶がなかった。防波堤の先に立っていた。足首に、何かが触れた。
海で死んだ魂は、本来なら沖へ流れて沈む。だが阿賀濱では、揚がってくることがある——岸へ戻り、まだ生きている人間の中に紛れ込む。気づいたときには遅い。
祖母の書き付けには、読めなくなった文字の末尾にこうあった。「——かえすな」
伝奇ホラー、多視点オムニバス形式。
気がついたら、七時間の記憶がなかった。防波堤の先に立っていた。足首に、何かが触れた。
海で死んだ魂は、本来なら沖へ流れて沈む。だが阿賀濱では、揚がってくることがある——岸へ戻り、まだ生きている人間の中に紛れ込む。気づいたときには遅い。
祖母の書き付けには、読めなくなった文字の末尾にこうあった。「——かえすな」
伝奇ホラー、多視点オムニバス形式。
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