第5話 承認欲求

〔広告動画〕


ザラついたブラウン管風の映像。


白衣に金のタスキをかけた初老の男――烏龍堂・社長――が、でっぷりとした腹を揺らしながらカメラに向かって朗らかに手を振っている。


社長

「こんばんは! 今夜は烏龍堂から、とってもお手軽な商品のご紹介でーす!」


「その名も……車に水をかけられる!」


隣の黒いスーツの女性アシスタントが、ボードを掲げた。毛筆体で「車・水撥ね」と書いてある。


女性アシスタント

「なにそれ~! うさんくさ~い!!」


社長

「うさんくさくないですよ~! 普段、なにも起きない方に大人気の商品でございます! 友達との会話のネタとして、ちょっとした非日常をお届けする、いわば日常不幸の入門品でございます!」


女性アシスタント

「あ~、確かに。友人や恋人との話題に、ちょっとした非日常を伝えられるのはいいですね。『今日ね、車に水かけられてさ』って言えるだけで、なんか面白い人みたいじゃないですか」


社長

「そうそう! お値段もお手軽、一回二百五十円! ご家庭に一つ、いかがでしょうか!」


女性アシスタント

「実際にご購入いただいたお客様もいらっしゃいます! 東京都在住、倉田春樹さん、二十三歳! 大学三年生でーす!」


社長

「さぁ今夜も――」


「烏龍堂が売買する、あなたの物語を――」


〔広告動画終了〕


* * *


ひらめいたのは、風呂場だった。


倉田春樹は、シャワーを浴びながら天井を見上げていた。就活の説明会が来月から始まる。エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」欄が、白紙のまま三週間経っている。


(何もない)


それだけだった。サークルも辞めた。バイトも三ヶ月で飽きた。友人はいないわけではないが、連絡するほどの用もない。二十三年生きて、手元に残ったのは、スマートフォンと、暇と、見てもらえない動画が五本。


チャンネルを開設したのは去年の秋だ。街づくりシミュレーションゲームの実況動画を五本上げた。丁寧に編集した。BGMも選んだ。どれも再生数は五十回前後で止まった。


最後の動画に、一件だけコメントがついた。


「丁寧な編集お疲れ様です。街づくりとありますが、使っているmodの紹介があるとイイかもです。あと、ただ作るより、「私、田舎の村長に任命されました」みたいなタイトルをつけて、日本の地方都市の田園風景を再現してみたりとか、地図全体を使った汚水ダムを一気に崩壊させて街をまるのみさせてみた等、テーマがあるとイイと思います」


動画制作者としては、致命的なコメントだった。


(俺には、何もない)


湯気の中でそう思ったとき、ふと頭に浮かんだ。


不幸を呼ぶ男。


歩いているだけで、不幸が降り注ぐ男。


仕込みじゃない、本物の不運体質。そういうコンセプトで動画を出したら、どうなるか。


春樹はシャワーを止めた。タオルを取る手が、少し速かった。


* * *


深夜、また同じ動画サイトを開いた。


別の動画を再生した。途中で広告が流れた。黒い背景に、毛筆体の白い文字。


――不幸、売ります。買います。


春樹はスキップしなかった。最後まで見た。動画の終わりにURLが一瞬だけ浮かんだ。


タップした。


電話が、鳴った。


* * *


「烏龍堂でございます。倉田春樹様でいらっしゃいますか」


「はい。あの……不幸って、買えるんですか」


「お売りすることもございます。本日はご購入のご希望でしょうか」


「そうです」と春樹は言った。「小さいやつを、いくつか」


電話の向こうで、少し間があった。


「……ご購入の目的をお聞きしても?」


「動画に使いたいんです。不幸を呼ぶ男、っていうコンセプトで、動画配信をやろうと思って」


また間。


「なるほど。コンテンツとして、不幸を素材にされると」


「おかしいですか」


「おかしくはございません」と声は静かに答えた。「ただ、不幸は貴重品でございます。向き合って考えるからこそ、不幸の価値が上がるのです。その点は、ご承知おきください」


「わかってます。最初は小さいやつだけで十分なので」


「かしこまりました。では、お安いものからご紹介いたしましょう」


電話の向こうで、社長が少し間を置いた。


「買ったばかりのものにすぐ傷をつけられる系、いかがでしょう。スマートフォンでも、自転車でも。新品に最初の傷が入る瞬間の絶望感、なかなか評判でございます」


「……映像としては地味ですね」


「おっしゃる通り。では、買い物しに行ったら前の人で売り切れになる系はいかがでしょう。楽しみにしていた限定品が、目の前でなくなる」


「それも絵にならない」


「ふむ。雨の日に車に頭から水をかけられる、というのもございますよ。傘を差していても防げない、あの全身ずぶ濡れの感じ」


春樹は少し考えた。


「……それ、使えそうです」


「他にも、我慢の限界でトイレに駆け込んだら紙がない、というのもありますが~」


「それはちょっと」


「でございますよね~」と社長は朗らかに言った。「では、車に水をかけられる、でよろしいですか」


「お願いします」


春樹はスマートフォンを持ち直した。心臓が、少し速かった。


* * *


最初の動画は、自転車で走っていたら水たまりを車に踏まれて泥水をかけられる、というものだった。


春樹は撮影日の朝、カメラをリュックのポケットに仕込んで外に出た。曇り空だった。交差点を渡ろうとした瞬間、白いワンボックスカーが水たまりを豪快に踏んだ。


泥水が、顔から足先まで降り注いだ。


春樹はそのまま動かなかった。三秒後、カメラが回っていることを確認して、ゆっくり振り返った。


(これだ)


編集に三時間かけた。タイトルは「不幸を呼ぶ男、今日も被害に遭う」。サムネイルは泥水を浴びた直後の自分の顔。表情が間抜けで、これ以上ないくらいリアルだった。


再生数は、一日で二百を超えた。


(二百)


今まで見たことのない数字だった。コメント欄を開くと、五件入っていた。「笑った」「可哀想」「仕込みですよね?」「演技が上手い」。


春樹はしばらくコメントを眺めた。


仕込みか。


(仕込みじゃない。本物なのに)


翌日、二本目を上げた。建築中のビルの前を歩いていたら、上の足場から固定用のブレスが落ちてきた。落下防止ネットを突き破り、こめかみをかすめた。倒れた春樹の頬に、細い血の筋が一本走っていた。動画には、上から駆け下りてくる鳶職の男たちの声が鮮明に記録されていた。「おい、大丈夫か!」


今度はコメントが三十件。「さすがにこれはやばい」「CG?」「でも顔が面白い」「仕込みにしては手が込みすぎ」。


再生数は三千になった。


コメントの半分が、まだ「ヤラセ」だった。


* * *


烏龍堂に電話をかけたのは、三本目を上げた翌日のことだった。


「もう少し、本物っぽいやつが欲しいんです」


「本物っぽい、ではなく、本物でございますが」


「わかってます。でもコメント欄が信じてくれなくて」


電話の向こうで、少し間があった。


「……視聴者に信じてもらうための不幸、ということでしょうか」


「そうです。水とか泥とかじゃ、もう限界で」


「かしこまりました。では次は、雷をご用意しましょうか」


「雷……五十万は高いですよ」


「高うございますね」と社長はあっさり認めた。「ただ、自然現象の不幸は、映像として説得力がございます。視聴者が『本物だ』と感じる閾値を、一気に超えられます」


春樹は少し考えた。


貯金はない。バイトも辞めて久しい。財布の中身は、今月の食費で消えた。


「……五十万は、無理です」


「さようでございますか」と社長は少しも慌てなかった。「では、五十回の分割払いはいかがでしょう。手数料は烏龍堂が負担いたしますよ~」


春樹は黙った。


月一万円。払えない額ではない。バイトを再開すれば、なんとかなる。


でも今の状態では、どこへ就職しても「学生時代に力を入れたこと」は白紙のままだ。


「……やります」


「かしこまりました。撮影の準備はよろしいですか」


* * *


その日の午後、春樹は公園のベンチに座っていた。


カメラは三台。胸ポケット、リュック、離れた木の枝にも固定した。空は薄曇りで、どこか遠くで雷の音がしていた。


十五分後。


近くの木に、落ちた。


音が、先だった。大気が破裂するような、耳の奥まで響く轟音。視界が白く染まった瞬間、体中の毛が逆立った。春樹は反射的にベンチから転げ落ちた。手のひらが砂利を掴んだ。しびれていた。全身が、うっすらと震えていた。


十秒、動けなかった。


立ち上がって、木を見た。幹が縦に裂けていた。焦げた臭いが、鼻の奥に刺さった。


カメラを回収した。三台とも、ちゃんと映っていた。


* * *


動画のタイトルは「雷が目の前に落ちた」。


上げた翌朝、目が覚めたら再生数が四万を超えていた。


コメント欄が、埋まっていた。


「これ本物?」「本物だったらやばい」「CG?」「木の裂け方がリアルすぎる」「こんな体質の人間が実在するの?」「チャンネル登録した」。


登録者数が、三千を超えていた。


春樹はしばらく画面を見つめた。三千。昨日まで数人だった。


コメントの中に、一件だけ妙なものがあった。


「次は骨折ぐらい見せてくれないと信じられない」


春樹はそのコメントを、三回読んだ。


(骨折)


スクロールすると、同じようなコメントがいくつかあった。「もっと激しいやつ頼む」「これくらいじゃ驚けない」「次に期待」。


(次)


* * *


次の動画を上げるまで、一週間かかった。


その間、春樹はコメント欄を毎日読んだ。読むたびに、何かが少しずつ削れていく感覚があった。それでも読んだ。読まずにはいられなかった。


一週間で、登録者が五千を超えた。何もしていないのに増えていく数字は、麻薬に似ていた。


烏龍堂に電話をかけた。


「次は、もう少し……派手なやつを」


「派手、といいますと」


「骨折とか。指とか、足首とか」


しばらく間があった。


「……倉田様」


「はい」


「前回ご購入の際に、申し上げましたね。不幸は貴重品で、向き合って考えるからこそ価値が上がると」


「わかってます。でも視聴者が——」


「視聴者が、求めているのですね」


「そうです」


また間。


「……かしこまりました。ただ、一点だけ確認させてください」


「何ですか」


「今回の不幸は、倉田様ご自身が望んでいますか。それとも、視聴者のコメントが望んでいますか」


春樹は答えなかった。


答えようとして、口が止まった。


(どっちだ)


「……どちらでもいいじゃないですか。俺が買うんだから」


電話の向こうで、静かな息が聞こえた。


「……かしこまりました」


* * *


右手の小指が折れたのは、商店街のシャッターが突風で吹き飛んできた瞬間だった。


三台のカメラが、全部捉えていた。


救急車を呼ぼうとしたが、呼ばなかった。整形外科で固定してもらって、帰り道にサムネイル用の写真を撮った。添え木を当てた小指のアップ。


処方された鎮痛剤は、帰り道のゴミ箱に捨てた。


痛みが消えると、バズの余韻まで消えてしまいそうだった。湿った竹が裂けるような、あの嫌な感触が脳の芯まで響いた瞬間——あのとき確かに、二十万人の視線が自分に集まっていた。ズキズキと脈打つ右手だけが、その証だった。


動画を上げた。


再生数が、一日で二十万を超えた。


コメント欄が爆発していた。「本物確定」「やばすぎ」「このチャンネルやめられない」「次は何が起きるの」「神チャンネル」。


登録者数が、三万になっていた。


春樹は固定した小指を見た。包帯の端がほつれていた。痛みはあった。でもそれより、スマートフォンに手が伸びた。


(三万人が、俺を見ている)


小指の骨が折れている事実より、その数字のほうが、ずっとリアルだった。


翌月、烏龍堂への分割払いの引き落としがあった。一万円。通帳の残高は三千二百円になった。バイトの面接を入れた。採用された。週三で入った。給料が入ると、また烏龍堂に電話をかけた。


* * *


春が来て、夏が来た。


就活の締め切りが、いくつか過ぎていた。エントリーシートの「学生時代に力を入れたこと」欄は、もう開いてもいなかった。書くべきことは、むしろ増えていた。でも書く気が、なかった。


登録者数は、二十万を超えていた。


動画の内容は、少しずつ変わっていた。泥水から始まって、ブレスがこめかみをかすめ、雷、そして骨折。次は階段から落ちて肋骨にひびが入った。その次は、刃物を持った男が突然現れて、腕を浅く切られた。縫った跡が、左腕に三センチ残った。


撮影のたびに感じていた緊張が、いつからかなくなっていた。怪我をした直後も、まずカメラを確認するようになった。映っているかどうかが、痛みより先に気になった。それを異常だとは、思わなかった。


コメント欄はそのたびに沸いた。「本物すぎて怖い」「絶対に何かある」「このチャンネルから目が離せない」。


企業からの案件依頼も来るようになった。春樹は断った。収益を安定させる気は、最初からなかった。それより、何もしていない深夜に登録者数のカウンターがひとりでに増えていく、あの感覚が欲しかった。数字が動くたびに、胸の奥で何かが満ちた。それが何なのか、名前はわからなかった。


* * *


夏の終わりに、烏龍堂から着信があった。


かけてきたのは、初めてのことだった。


「倉田様、少々よろしいでしょうか」


「……何ですか」


「次の商品についてでございます。先日ご要望いただいた件」


「呪いの話ですか」


「はい」


春樹は窓の外を見た。夜の住宅街。どこかで虫が鳴いていた。


呪いを検討し始めたのは、一ヶ月前だった。コメント欄に「もう怪我じゃ満足できない」「呪われてほしい」「どうせなら呪いとか見たい」というコメントが増えてきたからだ。最初は冗談だと思っていた。でも同じような言葉が、毎日来た。


「……在庫は、あるんですか」


「ございます」と社長は静かに言った。「ただ、今回だけは、少し詳しくご説明させてください」


「どうぞ」


「これまでの不幸は、倉田様おひとりへの影響でございました。水をかけられる、雷が落ちる、骨が折れる。痛みも傷跡も、すべて倉田様の体の中で完結しておりました」


「はい」


「呪いは、違います」


声のトーンが、わずかに変わった。


「呪いは、伝播いたします。ただ、どのような形で伝わるのかは、当店にもわかりません。伝播先の方がどうなるかを確認する術も、ございません」


春樹は黙った。


「……それは」


春樹は黙った。伝播先がどうなるかわからない。確認する術もない。それは、視聴者のことを考えるべき話のはずだった。


(でも)


二百万再生。コメント欄が埋まる夜。カウンターが止まらない画面。それが、全部消える方が怖かった。


深夜、数字が動くたびに感じるあの感覚を、春樹はもう他の言葉で説明できなかった。飯を食っても満たされない。眠っても抜けない。ただ、画面の前に座って数字が増えるのを見ているときだけ、胸の奥の空白が埋まった。それだけが、リアルだった。


「やります」と春樹は言った。


間があった。


「……本当に、よろしいのですね」


「はい」


「呪いを買われた方の多くは、最終的に動画を辞めることができなくなります。辞めると、呪いの行き場がなくなる。倉田様にとって、それは」


「わかってます」


「わかっておられますか」


「わかってます」と春樹はもう一度言った。「もう、辞める気もないので」


電話の向こうで、長い間があった。


それから社長は、静かに言った。


「……かしこまりました」


* * *


動画のタイトルは「呪われました」。


サムネイルは、春樹が神社の境内で倒れている写真。


上げた翌日、再生数が二百万を超えた。


コメント欄は、いつもと少し違った。笑いや驚きだけでなく、こんなコメントが混じっていた。


「13:05 この黒い影、何?」


「20:50あたりのノイズ……カエサナイって聞こえるよね」


春樹はその二件を、何度も再生した。


13分5秒。影は、確かにあった。自分では気づいていなかった。20分50秒のノイズも、言われてみれば、そう聞こえなくもなかった。


(仕込んでいない)


それだけは、はっきりしていた。


「このチャンネルマジで本物かも……」


「このチャンネル絶対ヤバいって……」


「おい、この動画流しっぱなしにしてたら、後ろで変な音がするんだけど」


「動画見てからずっと頭痛が止まらない。これマジでヤバいやつ?」


「俺だけ? 最近変なこと続いてる気がするんだけど」


「このチャンネル、見るの止められない。なんで?」


「【悲報】このチャンネルの古参リスナー、昨日事故で死んだらしいぞ」


春樹はそのコメントを、全部読んだ。


読み終えて、登録者数のカウンターを確認した。


三十二万四千八百十七人。


(そうか)


それだけだった。それだけで、春樹は次の動画の構成を考え始めた。やめようとは、一瞬も思わなかった。


大学からの除籍通知が届いたのは、その翌週だった。封筒を開けて、一秒見て、引き出しにしまった。バイトは二ヶ月前に辞めていた。分割払いは三回、滞納していた。冷蔵庫の中には、もやしと卵だけがあった。


窓の外がいつ明るくなって、いつ暗くなるのか、最近わからなくなっていた。カーテンを開けた記憶が、しばらくない。部屋の中の時間は、画面の光だけで動いていた。


ある朝——朝かどうかもわからなかったが——郵便受けに封筒が入っていた。烏龍堂からだった。督促状ではなかった。薄い紙の冊子が一冊、折り畳まれて入っていた。表紙には毛筆体で「新商品カタログ」と書いてある。


ページをめくった。


『死後も再生され続ける呪い』『家族ごと売る方法』『自分の名前を忘れる権利』。


春樹はそれを、三分ほど眺めた。それから床に置いて、カメラを手に取った。レンズを磨こうとして、ふと気づいた。


レンズの中に、何かが映っていた。


金色の、タスキのようなもの。


振り返っても、部屋には何もなかった。カーテンが、わずかに揺れていた。


(映りがいい)


春樹はそう思って、カメラを構えた。


画面の光が、暗い部屋に広がっていた。登録者数のカウンターが、また一つ増えた。また一つ。また一つ。


止まらなかった。


今日も、誰かのスマートフォンに「烏龍堂」と表示されている。


* * *


〔広告動画〕


白衣の社長が、カメラを見ている。いつもより少しだけ、遠い目をしている。


社長

「呪いが広まっておりまして、手に負えなくなっているようでございますね~」


しん、とした間。


社長

「……まあ、当店には関係のない話でございますが」


また間。


女性アシスタントが、困ったように口を開いた。


女性アシスタント

「社長……関係なくないですよね?」


社長

「関係ございませんよ~。当店はお客様から不幸をお買いし、またお売りするだけでございます。その後どうなるかは、お客様ご自身の話でございまして」


しん、とした間。


社長

「……倉田様も、ご自身で選ばれましたし」


「視聴者の皆様も、ご自身で見ることをお選びになった」


また、間。


社長

「当店には、何の責任もございません」


薄らとした笑みが、口元に浮かんだ。


社長

「……ただ」


「イイネが欲しい、バズが欲しい……といって、なんでもしてしまうのも、この呪いが伝播している可能性がありますね~ えぇへへへ」


電話の奥から、遠く聞こえる。


社長~! 怖い怖い~!!


社長は、静かに微笑んだ。


〔広告動画終了〕

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不幸売買専門店「烏龍堂」 マヨネ七味 @simejimaru

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