概要
愛持たざるは、勇無きなり ――喪失を怖れては、何も守れない。
「怖れるほど、人は弱くなる」
そんな理が支配する現世(うつしよ)で、総一郎は、大事なものを失った。
かつて、彼の傍には、二人の女がいた。
両方を愛することはできない。総一郎の気持ちは、とうに決まっていた。
すると、女たちの間に、決定的な差が生まれる。
愛を手にした女が、失うことを「怖れた」のだ。
一方、破れた女には失うものなどなく、怖れもなくなった。力を増し、兇刃を振るうに至ってしまう。
これが、憂き世の理。
怖れる者は弱く、何も怖れぬ悪辣ほど強くなる。
そして、悪辣となってしまった女の手で、総一郎は、愛する人を失った。
ただ、見ていることしかできなかった。
彼もまた、奪われることを、怖れていたから。
月日が経ち、憂き世の理に打ち克つ力を求め、総一郎は旅に出た。
そんな理が支配する現世(うつしよ)で、総一郎は、大事なものを失った。
かつて、彼の傍には、二人の女がいた。
両方を愛することはできない。総一郎の気持ちは、とうに決まっていた。
すると、女たちの間に、決定的な差が生まれる。
愛を手にした女が、失うことを「怖れた」のだ。
一方、破れた女には失うものなどなく、怖れもなくなった。力を増し、兇刃を振るうに至ってしまう。
これが、憂き世の理。
怖れる者は弱く、何も怖れぬ悪辣ほど強くなる。
そして、悪辣となってしまった女の手で、総一郎は、愛する人を失った。
ただ、見ていることしかできなかった。
彼もまた、奪われることを、怖れていたから。
月日が経ち、憂き世の理に打ち克つ力を求め、総一郎は旅に出た。
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