過労から自殺未遂を図り、精神病院に入院となった岩尾。失意に沈む彼のベッドサイドで、鼠色の白衣を着た「佐倉先生」は語りかける。桜は毎年、必ず咲くと───窓の外から見えるしだれ桜の木は、ゆっくりとその花びらを散らしている。その花言葉は「優美」と「誠実」。岩尾は再び前を向く。しかししだれ桜には、もうひとつの花言葉がある。この病院で数多くの患者を見送り、毎年その桜を見届けてきた佐倉は、その花言葉に何を思うのか……。人生とは誰かと誰かの関わり合いですが、そこに潜む淡い希望やもの悲しさに胸を打つ作品です。
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