概要
勇者を殺し続けることだけが、魔王の役目だった
魔王は、終わらない玉座に閉じ込められていた。
魔王城最奥の間から出ることはできず、与えられた役目はただひとつ。
扉を開けて現れる勇者を、何度でも殺すことだけだった。
斬っても、焼いても、勇者は死ぬ。死体は跡形もなく消え、しばらくすれば、また同じ勇者が扉の向こうに立っている。
何百回。何千回。何万回。終わりのない殺し合いを繰り返すうちに、魔王は気づく。
勇者が少しずつ、自分の攻撃に対応し始めていることに。
それが気まぐれだったのか、退屈しのぎだったのかは、魔王自身にもわからない。
ただ、ある時から魔王は、勇者に話しかけるようになった。
名を問うても、返事はない。
なぜ来るのかと尋ねても、返事はない。
それでも魔王は、扉が開くたびに言葉を投げ続けた。
そして何十
魔王城最奥の間から出ることはできず、与えられた役目はただひとつ。
扉を開けて現れる勇者を、何度でも殺すことだけだった。
斬っても、焼いても、勇者は死ぬ。死体は跡形もなく消え、しばらくすれば、また同じ勇者が扉の向こうに立っている。
何百回。何千回。何万回。終わりのない殺し合いを繰り返すうちに、魔王は気づく。
勇者が少しずつ、自分の攻撃に対応し始めていることに。
それが気まぐれだったのか、退屈しのぎだったのかは、魔王自身にもわからない。
ただ、ある時から魔王は、勇者に話しかけるようになった。
名を問うても、返事はない。
なぜ来るのかと尋ねても、返事はない。
それでも魔王は、扉が開くたびに言葉を投げ続けた。
そして何十