概要
ただの都市伝説だと思っていた。――あの日、あの廊下でそれに出会うまでは
神代 綴(かみしろ つづり)は、愛車のバイクで山道を駆け抜ける時間を愛する、どこにでもいる高校二年生だ。
実家が山奥にあるという理由で許可されたバイク通学。新聞部部長・羽住 結衣に「足」としてこき使われる放課後。
そんな、少し騒がしくも平穏な日常がずっと続いていくのだと、彼は信じて疑わなかった。
だが、校内で囁かれる「顔取り様」の噂を調査した際、綴の日常は音を立てて軋み始める。
放課後の廊下、不自然に白濁した光。消えた周囲の喧騒。そして、廊下の奥から物理法則を無視して滑り寄る「顔のない人影」。
咄嗟に振り払った右手に残った、人間のものではない不快な脂の質感――。
それを皮切りに神代綴は非日常へと引きづり込まれて行く。
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