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概要
ポーランドを歩く・ヘルバタよ永遠なれ
時は1980年代、東西冷戦の最中、その東側の優等生ポーランドのワルシャワ駅に降り立った。そうしてトラム(路面電車)の終点から歩き始めた。目指すはとりあえずハンガリーの首都ブタペスト、しかしそんな事を言っても誰も信じてもらえない、とりあえずクラコフと当てずっぽうに言ってみた。その時、言葉の持ち合わせのない旅人は相手の反応が面白かった。人々は貧しい生活ながら何の警戒もなく温かく迎えてくれ、まず温かいヘルバタ(紅茶)を飲まして歓待してくれる。温かい飲み物は言葉のいらない歓迎の意。どの家庭でもまずヘルバタ、決してコーヒーではない。それは外貨の乏しい当時のポーランドにあってはコーヒーが高価で、ロシアと同じくチャイ(ヘルバタ)は庶民の飲み物だ。しかしポーランドは決して貧しい国ではなかった、貧しい旅人をもてなす豊かさがあった。
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