概要
消えてもいいと思って死んだ夜、物語が私に続きを書かせた
「アリエスのこと、忘れないでいてください」
更新の止まった悪役令嬢の物語に、そのコメント一行だけが残っていた。
三枝ひかりは、虐待と貧困の中で育った。夕飯がない夜も、帰れる場所がない日も、スマホの中のアリエスだけを三回読み返して、なんとかここまで来た。
その夜、白く光った画面の中へ、落ちた。
気づくと、ひかりはアリエスだった。自分が大好きだった、あの悪役令嬢として。断罪の前夜に立っている。
この世界を壊してはいけない——それだけを守りながら、ひかりはアリエスでいる。台本通りに。感情を出さずに。たとえ誰かが手を差し伸べても、引いて。
でも、台本には終わりがある。
作者が書けなかった、その先に。
更新の止まった悪役令嬢の物語に、そのコメント一行だけが残っていた。
三枝ひかりは、虐待と貧困の中で育った。夕飯がない夜も、帰れる場所がない日も、スマホの中のアリエスだけを三回読み返して、なんとかここまで来た。
その夜、白く光った画面の中へ、落ちた。
気づくと、ひかりはアリエスだった。自分が大好きだった、あの悪役令嬢として。断罪の前夜に立っている。
この世界を壊してはいけない——それだけを守りながら、ひかりはアリエスでいる。台本通りに。感情を出さずに。たとえ誰かが手を差し伸べても、引いて。
でも、台本には終わりがある。
作者が書けなかった、その先に。
応援ありがとうございます。読んでいただけるだけで、十分すぎるほど嬉しいです。
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