概要
童話でいられることが願いです。
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- ★★★ Excellent!!!虹をつくり、口をすぼめてその大きなおなかで吸い込む巨人のうた
哀しいうたのはずなのに。
透き通った時間と空間の向こうを映し出します。
きっとヘリオス、ハーデスという何千年ものあいだ私たちの世界を見守ってきていたものが背景にあるからであるでしょう。
でもそれ以上に、アロンゾが見ているものが、時間そのもの、しかも子どもたちの未来だから――
と思います。
価値のある虹、人を惹きつける虹を、吸い込んで消さなければいけない宿業をもつ巨人あるいは神の一柱を、ほのかな悲しみと孤独の中に閉じ込めなかった。駆け出していって大人へと姿をつぎつぎに変えていく子どもたちを見させた。そこがうれしいと読者である私は思います。
作者の持つ死生観や、時間や現象や、宇宙への視線があ…続きを読む