概要
雪が降る日、私はひとりになる。
その村は冬の帳村と呼ばれ、外界から遮断されていた。村一帯は雪の壁のようなもので覆われており、触れると死に至る。誰一人として村の外へと出ることは許されないそんな世界で、動植物たちは異様な姿をしていた。魚たちは群れをなして空を飛び、雪が降る日にだけ咲く花や透過する鳥、周りにある木々に擬態するオオカミまでいる。
そんな村で生きる十七歳の少女──新奈は、物心付いた時から孤独な日々を過ごしていた。新奈以外の、その村で生きる人たちは、雪が降ると当日の記憶を無くしてしまうからだった。自分と話したことも、一緒に過ごした時間も、雪が降ると全て忘れられる。そんな孤独な日々を過ごす内に、新奈はそこにあるはずのない白い部屋をみるようになる。
村の中には、この世に生まれてきたことすら親に忘れられてしまった子
そんな村で生きる十七歳の少女──新奈は、物心付いた時から孤独な日々を過ごしていた。新奈以外の、その村で生きる人たちは、雪が降ると当日の記憶を無くしてしまうからだった。自分と話したことも、一緒に過ごした時間も、雪が降ると全て忘れられる。そんな孤独な日々を過ごす内に、新奈はそこにあるはずのない白い部屋をみるようになる。
村の中には、この世に生まれてきたことすら親に忘れられてしまった子
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