記憶を「保管庫」に例える冒頭の独白から、一気に病室の現実に引き込む構成が秀逸です。時間が経つほど大切なものから消えていくという設定が、物語に強い緊張感を与えています。「一週間前から入院していたことすら忘れている」という描写が、この病の進行の早さと恐ろしさを端的に物語っており、読者の心を一気に掴みます。
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