概要
私は屍である
そう理解したのは、つい今しがた。
応援ありがとうございます!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!後悔が牙を持つ、静かな掌編ホラー。
『屍』は、たった一話の掌編やのに、読み始めた瞬間から読者の視界をぐっと狭めてくるホラーやね。語り手が置かれている状況は静かで、動きも少ない。けれど、その静けさの中に、どうにも逃げ場のない息苦しさがあるんよ。真冬の森、動かない身体、曖昧な記憶、そして胸の奥へ戻ってくる後悔。派手な怪異で押してくるというより、語り手の認識と読者の不安を、少しずつ同じ場所へ閉じ込めていく作品やと思う。
この作品の魅力は、短さを武器にしているところやね。余計な説明を増やさず、読者に「いま何が起きているのか」を考えさせながら進んでいく。しかも、家族への後悔や、自分を責める感情がにじんでいるから、単なる恐怖だけで終わら…続きを読む