19歳の娘と歩む神戸の夜─大人になりゆく瞬間を描いた珠玉の一作
- ★★★ Excellent!!!
父親の視点で描かれる娘の成長に、思わず胸が熱くなる作品。美容師という職業を通して昭和と令和の時代の変化を織り交ぜながら、家族の絆の尊さを静かに、そして温かく描いている。
特に印象的なのは、破天荒な友人に振り回されながらも、娘が見せる大人びた対応力。父親が感じる「もう守るだけの存在ではなくなった」という複雑な心境に、子を持つ多くの方は共感すると思われる。
神戸の美しい夜景を背景に、笑いあり、ハラハラあり、そしてじんわりとした感動ありの一夜が、丁寧で温かい文章で綴られている。読後は家族との何気ない時間がいとおしく感じられる、心に残る良作。