炊飯器から来たポンコツ神様と紡ぐ、人と神の日常ファンタジー
- ★★★ Excellent!!!
ある朝、炊飯器を開けると――そこから現れたのは、狐の耳と尻尾を持つ振袖姿の少女。「わしはお主の神様じゃ!」と無邪気に笑う彼女の名は、コン。友神のプリンを食べて逃げてきたという、ちょっとポンコツな守護神だった。
高校2年生の神守紳人の日常は、この日から一変する。コンと暮らし始めたことで、他人の守護神まで見えるようになった紳人。友人の切ない片思いを見守る厳格な神・トコノメ。過去のいじめに苦しむクラスメイトを必死に支える神・ラスマ。神様たちはそれぞれの想いを抱え、人間を見守り続けている。
「神様は万能じゃない。願いが叶ったからと、幸せになれるわけでもない」――神と人。2つの存在は全く違うようで、実は全く同じ。悩み、迷い、それでも日々を生きていく。
朝ごはんを作り、プリンを買い、時に友の恋を応援し、時に過去の傷と向き合う。そんな何気ない日常の中で育まれる、人と神の絆。遠くて近い存在同士が織りなす、温かくて少し切ない日常ファンタジー。