痛みと自己観察が混ざり合う長い独白には、胸を締め付けられました。裏切りと恐怖、虚無への抵抗が生々しく、言葉の奔流は混沌と繊細さを同時に帯びているように思います。過去の書き換えや「私/僕」の揺らぎが心理の裂け目を深く描き、絶望と希望が拮抗しているあたり、ご本人の混乱のように、私には思えました。語りのリズムと比喩が巧みが故に、読んでいて、苦しい気持ちにもなりました。いろんな本をきっと読んでいらっしゃる方なんだろうなと思いました。高校時代に、これだけいろいろ考える経験をなさっているのは、素晴らしいことだと思います。
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