エピローグ『聞きなれた言葉』

 不規則な足音が階段に響いている。


「足が……重い……手が……重い……」


 疲労に満ちたかすれ声でハズミが言う。


「肉の身体の疲労が……ここまでとは。君はいつもこんな思いをしていたのか……? 驚嘆に値するな……この階段とかいう非合理的な構造物はすべてエスカレーターに変えるべきだと思う。いや、エレベーターの方がいい。引っ越しを検討しないか?」


 ハズミの愚痴を聞き流しながら、あなたは部屋を目指す


「君の方はいつもより少し元気そうだな……半分ボクらの同胞と同じになったから当然か? いや、特に変わりはないよ。だが、そうだな……その銀色の眼は目立つかもしれない。光の抑えかた? こう……きゅってやるんだよ」


 軽口をたたきあいながら、ようやく部屋につく二人。


「あぁ、やっと着いた。早く鍵を開けてくれたまえよ」


そして聞きなれた言葉を言い合う。


「ただいま、そしておかえり」

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異星間☆コミュニケーション~毎日労ってくれるお姉さんが十割異星人だけど街は怪獣騒ぎでそれどころじゃない~ マカロ2号 @J_G_M

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