誰の気持ちも理解できるからこそ、つらい

話によって、異なる視点から描かれるため、その度にキャラに感情移入します。
もはや誰の気持ちもわかってしまい、見るたびに心が揺さぶられます。

美人でバスケ部のレギュラーで自分に自信のある未華。自信らあるけど、恋人の悠が自分を好きなのかわからない。
だから、悠に陰ながら思いをよせている友人の由依に危機感をいだいている。
優しい性格の彼女は、自分にないものをもっているから、それが少し妬ましく、焦ってしまう。

恋愛って楽しいだけじゃないよな、と心が痛くなります。
誰の性格が悪いとか良いとかではなくて、人を好きになると、心が狭くなってしまう。そんな高校生の淡い恋愛を描いた作品です。