推理小説を書くのが好きな主人公・碧が転生した先は、小説に出てくるようなミステリーの世界。
孤島に行ったら嵐で閉じ込められ、電話は通じず、「俺は部屋に帰る!」と言った人が殺される…まさにド定番のミステリー展開が続く中、碧は読者目線と小説の知識で犯人やトリックを突き止めます。
「この人は怪しすぎるから違うな」、「こんな展開、読者から怒られる」という視点のもと繰り広げられる推理がとても面白く、何度も碧と気持ちがシンクロしました。
また読んでいくうちに碧が転生した人物・アリスの謎、そして探偵の霞原の過去などが垣間見え、続きが気になって仕方がないです。
情景描写がリアルで、定番の展開が続くとはいえ犯人が最後までわからない緊迫感があり、読み進める手が止まりませんでした。
キャラクターも魅力的で、碧と霞原、雪柳先輩、そして海里や他の探偵たちの今後の関係性が気になります。続きを読むのがとても楽しみです!
素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました!
ミステリー作家志望の女子大生である茨川碧は、ある日何者かに階段から突き落とされ、気付けばミステリーな展開が日常的に起きる別世界に転生してしまった。
天才小説家、彩嶌アリス(PN)。碧はアリスとして、病院で目覚めたのだった……。
ある日、ポストに届いた手紙。それはとある人物名義で送られてきた招待状だった。招待先は島。懇親会、怪しげな封筒。どう考えてもミステリーの予感……。
転生要素×ミステリー。そこにしゃべるぬいぐるみまで出てきて、カオスな展開。殺人事件は起こるわ探偵が現れるわで混線する中、アリスは真実を見つけられるのか。
ちょっぴり変わったミステリー小説ですが、なかなかに面白い要素が満載なのです。主人公のアリスの周囲に現れる登場人物たちも曲者揃いで。次に誰が狙われるのか、どうやって殺されたのか、誰が犯人なのか、毎回ハラハラしながら楽しませていただいております。
ミステリー好きだけでなく、誰でも楽しめるストーリーだと思います。オススメなのでぜひ!!
読みながら、なんだこの新しい作品は!と感動しました。
個人的(あくまで私見です)おすすめポイントは
ミステリーの作品を読んでいてよくある
「いやいや、そんなんめちゃくちゃ怪しいじゃん!」
と、思ってしまう状況の数々を、
この作品はそれを逆手に取り、
主人公が読者と同じタイミングで
「めちゃくちゃ怪しいじゃん」と感じてくれるところです。
なぜそんなことができるのかと言うと、転移したこの世界の「決まりごと」で、不可解な事件が至る所で発生する世界だから。
一見、はちゃめちゃにも思える設定ですが、ご安心を。作者さんの文章スキルが高いため、違和感なく受け入れることができます。
むしろ、その手があったか!とさえ思います。
縦軸の不可解な事件を楽しみつつ、所々にある「みるからに怪しい」にくすくすできる、新しくも上質な作品です。