短歌

青野 朔

その1

カルピスの急に寂しくなる薄さ さわらなくても夏は終わるし


海を見た、屋根の合間のひとひらを瞳にのせて潤ませておく


箱のなかクレヨンは絶えずぶつかって教室で白は白くなかった


満月を写せばいつも小さくて伝わらなさが積もるクラウド

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短歌 青野 朔 @aonosaku31

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