生真面目な妖刀使い
- ★★★ Excellent!!!
主の思いのままに対象物を斬れるのは名刀。
主の思いなど、関係なく、どんなもので切り裂くのは妖刀。
そんなことを、ロロノア・ゾロが言っていた気がする🙄
このお作品。
ある刀に魅せられた男を描いている。
その男。
その刀の美しい切っ先に惚れ込み、ただ見惚れる。
そして、誰かを斬りたい衝動に駆られる。
男は旅に出る。
妖刀に取り憑かれた人間は大抵、情け容赦なく、その辺の人間に斬りかかる。まさにキチガイ刃物。
ご乱心である。
けど、この主人公はシチュエーションにこだわる。
『降りかかった火の粉を払う』
正当防衛の末の人斬りを目指しているのだ。
人通りの少ない道。
血気盛んな荒くれ者が多い宿。
とにかく、理想のシチュエーションを求めさまようのだ。
おもしろい。
その、生真面目なさまがとにかく、おもしろいのだ。
そして、ついに対する時が···
コレはホントに傑作です!!!
ぜひ、お読みになってください👀