赤い靴のマリィちゃん

無頼庵雪斎

第1話

 赤い靴のマリィちゃん


「マリィちゃんからのおしらせです。このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、このお話は一部に過激な描写を含んでいます。特に、未成年の少女の性的な描写があるため、ご注意ください。そのような表現を好まない方、および現実と虚構フィクシヨンの区別が難しいと感じる方は、ご遠慮ください。あなたがこのお話を通じていかなる不利益を被った場合も、当方は責任を負いかねます。また、お話の途中で著しい不快感や性的興奮を抱かれた場合は、ただちに中断してください。それ以降のお話を楽しむかどうかは、あなたの判断次第です。以上の点についてご了承いただけた方のみ、この先のお話をお楽しみ頂きますよう、お願い申し上げます。

 ……ふぅ、疲れた。ジュース飲も。……ん、おいし。それじゃ、マリィちゃんの楽しい楽しいお話が、はっじまるよー! 」


「わぁ、おっきいテレビ! 55インチ? すごーい! お部屋もすごく広くはないけど、床はピカピカだし、ベッドもおっきいしすっごくフカフカしてそう。あ、お花も飾ってある。あの赤いの、なんていう花かな? 知らない? まぁそうだよねー。

 えへへ、ありがとう、パパ。マリィちゃん、このホテル気に入っちゃった。中華街のすぐ近くにこんないいとこがあるんだね。このお部屋で五千円だっけ? お得だねー。

 まぁ、マリィちゃん的には、横浜ならニューグランドホテルが好きなんだけど……ううん、なんでもないよ。気にしないで。

 飲み物? リンゴジュースでいいよ、さっきコンビニで買ってくれたの。パパはなに飲む? やっぱりビールとか?

 あ。パパって呼び方、そろそろ変えよっか。”みややん”さん、だっけ?

 でもね、マリィちゃん知ってるよ。ほんとは、こんなふうに呼ばれた方がコーフンするんだよね?

 ”ヘンタイロリコンはんざいしゃおじさん”。

 ふふん、わかるよ、おじさんの気持ち。どうして小学生にしか見えない女の子が、そういうことを知ってるのかって思ってるんでしょ? でも、いまどきの小学生はスマホ持ってる子もいるし、みんなYouTube見てるからそれくらい知ってたりするよ?

 ていうか、おじさんもおじさんだよね。どう見ても十歳くらいにしか見えない女の子をラブホテルに連れ込むなんて。お店入るときキンチョーしたでしょ? まぁ、すんなり通しちゃう受付の人もモンダイだよね。ほんとは、ええと……フーエイホー? でキンシされてるんだよ?

 あ、おじさんもしかしてまよってる? 見た目は幼そうだけど、こんなにペラペラしゃべるキンパツの小学生なんて怪しいって。なんかウラがあるんじゃないか、エッチしようとしたらケーサツかボーリョクダンのひとが出てきて、つかまっちゃったりするんじゃないか、とか?

 あはは、やっぱり? でも、いまさらどうでもいいと思わない? ホテルに連れ込んじゃったジテンでアウトといえばアウトなわけだし。

 それより、したいでしょ? 気持ちいいこと……エッチなこと。

 ふふふ。ほらほら、早くズボンぬいで?

 なにって、おじさんも知ってるでしょ? 未成年の女の子に手を出すくらいのヘンタイさんなら、フーゾクくらい何回も行ってるよね? それと同じ。

 ソクシャク即尺、フェラチオ……してほしいでしょ?

 ふふ。じゃあ、おちんちん出して?


 …………ん、いっぱい出たね。ふふっ、溜めてきたんだ? へんたーい。

 さてさて、そろそろあなたも不審に思いはじめたころだよね。見た目はたしかに十歳そこそこ。でもどこかおかしい。ううん、どこって言えないくらい、おかしなところがたくさんありすぎる。

 まずは、やっぱり見た目。金色の髪に青い瞳。白い肌に白いノースリーブのワンピース。靴は真っ赤なパンプス。

 西洋人? でも西洋人の子どもが、なんで横浜で娼婦の真似事を――ううん、並の娼婦以上のことをやっているのか。さっきのフェラチオなんて……あぁ、もう夢みたいに気持ちよかったでしょ?

 目の前にいる、自分より頭ふたつもみっつも背の低いガキは、いったいなんなんだ? 子どもに見えて実は百戦錬磨のババアなのか、あるいは妖怪変化の類いなのか。あなたは少し怖くなりはじめてる。でも、それ以上にわたし――マリィちゃんと名乗る謎の少女の正体が知りたい……そんなところかな?

 ふふふ、冷や汗かいちゃってるね。とりあえずそこのベッドに座ろ? マリィちゃん、ハンカチ持ってるから。ほら、拭いてあげるね。

 ん、しょ。落ち着いた? まぁ落ち着けるわけないよね。あなたの頭の中はいま、膨大な疑問が渦巻いてる。なぜ急に語彙が増えたのか、なぜ自分は口を挟めないのか。あとの方は、疑問が多すぎてなにから訊いたらいいかわからない、って感じかもしれないね。

 だけど、ちょっとは思うところもあるんじゃないかな? たとえば、目に染みるほど真っ赤な靴。赤い靴といえば、訊いたことがある。横浜で赤い靴といえば――そう、異人さんに連れられて行っちゃった、赤い靴の女の子のお話。

 あの童謡はフィクションだけど、モデルとなった女の子は実在してたの。もう百年以上も前のことだけどね。

 ……って、ちょっと一方的にしゃべり過ぎちゃったね。おじさんもさすがに退屈してきちゃったでしょ?

 うん、いいよ。マリィちゃんの身体からだ、触ったり撫でたりしても。おじさんはもともと、マリィちゃんとエッチしたかったんだもんね。大丈夫、ちゃんと本番までしてあげるからね。

 だけど、マリィちゃんのお話もまだ聴いてたいでしょ? だから、こうしよう? マリィちゃんのお話を聴きながら、おじさんはマリィちゃんの身体からだを好きなように触って楽しむ。ね、一石二鳥でしょ?

 あ、、でも、服を脱がすのはもう少し先にしてくれるとうれしいな。あなたもじっくりと興奮を高めた方が、メインディッシュを美味しく食べられるでしょ? 膨らみかけのおっぱいも、おまたも、服の上からなら自由に触っていいから。生肌とキスはもう少しだけ我慢してね。

 ん……もう、おじさんったら。服の上からって言ったのに、ノースリーブの脇から手を入れて生おっぱい触るなんて、反則だよ? ふふふ、でも許してあげる。おじさんがどうしようもないほどのヘンタイでロリコンでいてくれる方が、いろいろと都合がいいからね。

 さてさて、赤い靴の女の子のお話だったね。あのお話には諸説あるんだけど、女の子は結局異人さんに連れて行かれずに、結核で九歳で亡くなった、というのが一応の定説みたい。

 でも、そうじゃない説もあるの。それは、、ってお話なんだよね。

 そして、こっちのお話には、知られざる後日譚があるの……。

 ここでひとつ補足をしておくと、そのお話の異人さんっていうのはアメリカ人の宣教師さんで、職業は牧師さんなの。彼は当時、夫妻で日本に来ていて、日本人の両親から養子として向かえた当時九歳の女の子を連れて、横浜港から海を渡って帰国したの。

 帰国するとすぐに、奥さんが家を出て行ったの。表には出さなかったけど、以前から仲が悪かったみたい。そうして、牧師さんは日本人の女の子とふたりで暮らすことになった。

 その初日に、牧師さんは自宅の地下室で女の子をレイプしたの。彼は夜中から鶏の声が聞こえてくるまでの間、何度も何度も執拗に、その女の子の中に精液を注ぎ続けた。彼女の身体からだが壊れちゃわなかったのが不思議なくらい、劣情の限りを尽くして犯し尽くしたの。

 どうして彼がそんなに酷いことをしたのか。それは彼が夢魔インキユバスと呼ばれる悪魔だったからなの。

 淫魔サキユバスって知ってる? 魅惑的な女性の姿で男性の前に現れて、セックスをすることで相手の精を絞り尽くして駄目にしちゃう悪魔なんだけど、その淫魔サキユバスの男性版が夢魔インキユバスなんだ。違いは男性の姿をしていることと、彼らの目的が生殖にあるってこと。夢魔とセックスをした女性は、妊娠するかわりに淫魔になっちゃうの。そうして夢魔は眷属の淫魔を増やして、増えつづける淫魔はますます多くの男性を堕落させるようになるってわけ。

 それで、日本から連れてこられた女の子は、夢魔である牧師さんに毎晩地下室でレイプされることになっちゃったってわけ。悲しいけど、世の中ってそんなものなんだよね。みんなの模範であるべき聖職者が、裏では子どもを性的虐待してた、みたいな話なんて、それこそ枚挙に暇がないもんね。

 結局、女の子は二年間ずっとその牧師さんにレイプされ続けたの。それで、ある日いつものように牧師さんに射精だしされて、そのショックでとうとう死んじゃった。

 悲しいお話だよね。でも、おじさんは筋金入りのロリコンだから、その牧師さんのことが羨ましいって思ってたりして。

 ふふ、図星って顔だね。でも、あなたはもっと恵まれてるんだよ? その女の子よりもっと可愛いマリィちゃんと、これからセックスできるんだから。もちろん、ゴム無し生ハメ膣内射精なかだし、ぜーんぶオーケー。

 信じられない? でもほんとだよ。なぜなら、マリィちゃんは天使だから。

 未成年の女の子とセックスしたくて仕方ないロリコンさんにとっては、現代の社会はすごーく生きづらいよね? 実際に手を出さなくても、児童ポルノを持ってるだけで犯罪者扱い。最近では実在しない女の子のイラストなんかでも、未成年に見えるとネットで炎上するありさま。ロリコンは罪深い存在で、本人がどれだけそのことに苦悩していたとしても、誰も救いの手を差しのべてはくれない。

 そんな悩めるロリコンさんたちを救うために、この世に遣わされた天使が、このわたし――マリィちゃんってわけ。これでわかったでしょう? 幼い見た目なのに完璧な性技を持ってるのは、マリィちゃんがあなたを天国に導くために生まれてきたからなの。

 ふふふ、不安もなくなったかな? じゃあ、そろそろエッチしよっか。

 ん、しょ……。あ、ごめんね、先に裸になっちゃって。じっくり見ながらでいいから、おじさんも服脱いじゃって。

 あはは、ギンギンに勃起してるー。へんたーい。娘だとしてもおかしくない年頃の女の子の裸に、これだけ興奮しちゃうなんて……。ほんとにロリコンさんって救えないよね。

 でも大丈夫。そんないびつなところも含めて、マリィちゃんは愛してあげるからね。

 そうそう、最初は騎乗位でいい? 自分で言うのもなんだけど、十一歳の女の子に騎乗位で責められる機会なんて、もう二度とおじさんの人生には訪れないと思うよ? ね、どうする?

 えへへ、ありがと。それじゃ、ベッドにごろーんってしてね。そうそう、それでいいよ。

 よいしょ、っと。じゃあ、さっそくだけど、おちんちん入れていくね?

 ん……くっ、ふぅっ……。

 んふふ、ぜんぶ入っちゃったね。これでおじさんは犯罪者確定ー。警察に捕まったら、たぶん何十年も刑務所に入れられちゃうね。

 でも大丈夫、絶対に捕まらないから。マリィちゃんが救ってあげるからね。

 なぁんて、お話はもういっか。マリィちゃんのなか、気持ちいいでしょー? すっごくキツくて、あったかくて、入れてるだけでイっちゃいそうだよね? ふふ、わかるよ。おじさんすっごく気持ちよさそうな顔してるもん。身体からだも震えちゃって、射精しないように堪えてるんだよね。

 ゆっくり動くから、そのまま堪えててね。いいって言うまで射精しちゃダメだよ? 中途半端な気持ちよさじゃ勿体ないでしょ? 文字通り、天国にイかせてあげたいからね。

 それじゃ、動くよー。ん、しょ……いち、に、いち、に……ずぽ、ずぽ、にゅぷ、にゅぷ……。

 あはっ、なかでビクビクってしてる。精子、上がってきてるんだ。マリィちゃんの子宮に、どぴゅどぴゅって膣内射精なかだししたいんだね。十一歳の女の子の腰振りに興奮して……ん、ほんと救いようのないロリコンさんだね、おじさんは……。

 はぁ、っ……そうそう、さっきのお話の、レイプされて死んじゃった女の子は、その後どうなったと思う?

 死んじゃったなら、その後もなにもないって思うかも知れないけど、実はさらに後日談があってね……。

 ふぁ、んっ……ふふ、いいよ。膨らみかけのおっぱい、揉みながら訊いてね。

 牧師さんの姿をした夢魔インキユバスに二年間レイプされつづけて、最後は膣内射精なかだしされた衝撃で死んじゃった女の子は、死ぬ直前にこれまで一度も感じたことのないエクスタシーに達したの。そう、その女の子は生まれて初めてイっちゃったってわけ。それはまさに、生まれ変わるほどの衝撃だった。だから、彼女は

 その直後、女の子は。射精後の虚脱感にもうろうとしていた牧師さんの下からい上がり、彼の身体からだを仰向けにさせる。萎えていたおちんちんを手でしごいて勃起させると、それを自分の性器にあてがって、騎乗位の体勢での。

 そう、ちょうどこんな感じに……んっ、はっ、ふぅっ……小さな腰を、こんなふうに淫らに振り乱して……。

 ん……まだ、イっちゃダメだよ。もう少しだけ……ふっ、ぅ……我慢、してねっ……。

 そうして彼女は、牧師さんから精液を搾り尽くしたの……。その牧師さんは、精気を搾り取られて死んじゃった。

 牧師さんの正体が夢魔インキユバスだったってお話はしたよね。夢魔インキユバスが女を犯す理由を思い出せる? そう、犯した女を淫魔サキユバスにして、より多くの人間を堕落させるためだったね。

 つまり、夢魔インキユバスの牧師さんにレイプされた女の子は、二年かかってようやく淫魔サキユバスになったってわけ。なぜかというと、犯された女が淫魔サキユバスになるには、絶頂を経験する必要があるからなの。それまでの二年間は、犯されてもただただ苦痛があるだけだった。だけど、二年経ってとうとう、女の子は女の悦びを理解わからされちゃったの。

 牧師さんが死んじゃった理由はもうわかるよね。淫魔サキユバスは男性とのセックスを通じて、彼の精気を絞り尽くす存在。言い方を変えると、淫魔サキユバス膣内射精なかだしした男性は、そのまま精液とともに生命エネルギーをすべて絞り尽くされちゃうの。つまり、その牧師さんは淫魔サキユバスと化した女の子に膣内射精なかだし殺されちゃったってわけ。

 さて、淫魔サキユバスとして生まれ変わった女の子はというと、本能的に自分の使命を理解して、地下室から上がってシャワーを浴びたの。洗面台の鏡を見ると、黒かった髪の毛が金色に、焦げ茶色の瞳は青色に変わってた。あはは、あれはびっくりしたなぁ。驚いたあと、思わず笑っちゃったよね。

 ふふふ、そろそろおじさんも限界みたいだね。それじゃ、ラストスパートといこうかな。マリィちゃんの高速腰振りで一気にイかせてあげるね。

 あはは、イきたくない? そうだよね。イっちゃえばおじさんは死ぬんだもん。男の人はセックス中にIQが下がるっていうけど、さすがにあれだけ話せばマリィちゃんの正体にも気付くよね。

 でもでも、本心ではイっちゃいたいんだよね。だって、あなたみたいな筋金入りのロリコンさんにとって、十一歳の女の子に膣内射精なかだしすること以上に大事なことってある? あはは、ないよね?

 それっ、それっ! はぁ、はっ……あぁ、精液ドクドクって上がってきてる……。もう出ちゃうんだ? 死ぬってわかってるのに、射精止められないんだ……ふふっ。

 いいよ、射精して、いっぱい射精してっ。マリィちゃんのおまんこに、気持ちよーく、びゅっびゅーってしてっ!

 んっ……それっ、びゅっびゅっびゅぅう~~~~~~~~~っ!!

 ふふっ。はーい、お疲れさま。いっぱい出たねー。気持ちよかったでしょ?

 ね、天にも昇る気分でしょ? 文字通り人生の絶頂で死ねるんだから、それはもう天国に行くのと同じことだよね。言ったでしょ、マリィちゃんは天使だって。あなたみたいなロリコンさんを天国に導く天使。知ってる、悪魔って堕ちた天使なんだよ?

 ん……そろそろ意識がなくなるころかな? そしたら、ええと……うん、あった。このお財布は天国への切符代としてもらっていくね。それじゃ、ばいばーい」

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