洒落た短歌

基督の十字架の下であくのてしたをボクサツしたい。

この一見勧善懲悪にしか視えない短歌ですが、著者先生の初期文学に連なる様に巧く使い分けております。

基督とは「キリスト」の漢字名です。

個人的には痛みと悼むの重ね合わせが絶妙です。

俳句百選に残った先生であるから技巧も相当に高いとお見受けいたします。

後発組ではありますが、受賞候補の一角かとも感じております。

時折、散見される短歌の中には鋭いものがございます。正しく基本に忠実に幾度となく詠い続けた方々の力がございます。