短歌 ホラーヒロインガール

真田宗治

ホラーヒロインガール





長すぎる髪がおどろに揺れている

彼女は冬の幽霊だった




所沢 絶望色の瞳から落ちた雫が温かかった




原宿で

茶髪に染めて髪を切り

笑顔が似合うギャルが生まれて




 抱きしめた

  冷えた體の

   奥底が

    壊れていても構わなかった




西武園

浴衣の君の手を引いて

絶叫系の道連れにする




  私より壊れてるのは

君だよ

 と

 壊れた君が

   泣いて笑った




密室で

 君を裸にひん剥いて

 前髪を切る

 秋の夕暮れ








 ビキニ眩し

 手首の傷は薄くなり

  僕の役目は

  もう終わりだね








嫌われる為の芝居は見透かされ

ジュリーじゃねえよ

とっとと行けよ




別れても

 髪は切らぬと言ったのに

       さよなら僕のホラーヒロイン







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短歌 ホラーヒロインガール 真田宗治 @bokusatukun

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