第8話王会議後の集まり

「おーいバルディスー。帰ろうー? あ、メルキルティ久しぶり!」

「相変わらずの減らず口だな」

「お久しぶりです。不明王、ディートリヒ殿も」

「お久しぶりです。」

 道化王を(無意識に)脅しの言葉を言った後、フィーリアスは厳格王バルディスのもとにいた。

「じゃあ行こうか」

「ああ。久しぶりだな。貴様の家で食事は」

「そうだったねぇ。あ、他にも連れてきたい奴がいるんだけど、オーケー?」

「? ああ、構わないが・・・」

 フィーリアスを除く三人は「?」と首を傾げていた。それを見て、彼はクスクス笑いながら振り返り、大声で呼ぶ。

「おーい、輪廻王! 輪廻王ウルバトロク! うち来てご飯食べよう?」

 今まさに広間の大扉から出ようとしていた輪廻王は、その言葉に肩を震わした。どうやら嬉しいらしい。フィーリアスの方に振り向いた時の顔は、嬉しさで目がとてつもなくキラキラしていた。

「ほ、本当にいいんですか?」

 声が震えてしまっている輪廻王。そんな彼に、包帯越しで分からないがフィーリアスが笑うようにクスリと肩を震わせ、大きくうなずく。

「もちろんさ。バルディスと一緒においで。そこの眷属君も一緒に」

「はい、ありがとうございます! 師匠!」

「不明王殿、ありがとうございます。国には私から連絡を入れておきますが故」

「ん、よろしくー」

 輪廻王の眷属は魔術を使い、連絡を取り始める。

「さ、行こ行こー」

 フィーリアスたち一行は『不明王自宅行き』と書かれた白竜クアトロスに乗った。不明王を除いた五人は安全を重視して、角などに捕まり落されないように気を付けていた。しかし、不明王、フィーリアスは違った。

「僕は、ちょっと違った方法で」

「? 方法とは? 師匠」

「ん、こうやって」

 白竜に乗ったフィーリアスは、五人の方に振り向くとそのまま後ろから落ちてしまった。

「「「‼⁇」」」

「バイバーイ」

 落ちていくフィーリアスを見て、真っ先に反応したのは王の二人だった。

「師匠何を⁉」

「僕が司っているのは、不明。故に帰りは行きとは同じ方法とは限らないのさ~」

「・・・・・・本音を言え」

「こっちの方が面白いじゃない?」

 完全に落ちるまでの時間、フィーリアスがふざける。

 ブチィッッ‼‼と何かが切れた音がした。何かと思って見渡せば、バルディスが顔を下に向け肩を震わせていた。

「げ、厳格王?」

 その瞬間、バルディスが思い切り顔を上げた。その表情は怒りにまみれていた。

「フィーリアス貴様ァァァ! ふざけるのも大概にしろよ! もう我慢ならん。今ここで貴様をたたっ斬ってくれる‼‼」

「わああああ! 王よ、お静まりください‼ お願いですから‼」

 厳格王でルールには一番厳しいバルディスが腰の宝剣を抜こうとする。が、残りの四人で慌てて止めた。にもかかわらず、フィーリアスはそのまま次元の壁を越え、地球へ。大気圏から落下すれば、地上に叩きつけられ無事じゃすまないというのに彼は――

「アハハハハハハハッハハハハハハハ‼‼」

――笑っていた。

「待たんかあああああああああああああ‼‼ フィーリアスウウウウウウウウウウウ‼‼」

 そこに同じく次元の壁を突き抜けた。白竜クアトロスに乗った厳格王、輪廻王、そして各王の眷属の三人が迫ってきた。

「フッ――」

「「「⁉」」」

 フィーリアスを目視で確認できる距離になった途端、バルディスが風を切り、白竜の背から飛び出した。そしてそのまま、フィーリアスのもとへ、ありえない速さで近づいていく。

「フンッッ‼‼」

「ッ――」

ガッキイイイイイインッッ‼‼ という金属がぶつかり合った轟音が空に響く。

ディートリヒが下を覗くと、宝剣を抜き、振り下ろしたバルディスと禍々しい穂先の黒杖で宝剣を受け止めているフィーリアスがいた。

「お前、少し自由すぎだ・・・。故にここで迷惑している私のために一回死ね」

「完っ全に私情⁉ ちょ、ちょっと待ってよ。もうちょっと公平な理由がなかったわけ⁉」

「お前、今までに自分勝手に行動した挙句、天空王や大海王にも迷惑をかけているな? お前はいつもいつもやらかすだけやらかして、後処理は自分でしないとはどういう了見だ! 結果的に後処理は私がやり、彼らに怒られるのはいつも私なんだぞ‼‼」

「え? マジ? いやー助かるわーありがとうー」

「貴様あああああああああああああああああ‼‼‼」

 いらだちと過去の鬱憤から何から何まで、色んなものが混ざり、バルディスはストレスが溜まっているらしい。そして先程のフィーリアスの行動でついに堪忍袋の緒が切れてしまったようだ。今まさに、苛立ちなどの負の感情をその宝剣に乗せて、フィーリアスを攻撃していた。対し、フィーリアスもまた、杖を使い攻撃を受け流していた。

 ガギンッ‼ ガギンッ!と剣戟が行われているのを白竜に乗っていた者たちは見ていた。

「す、すごい・・・」

「ええ」

「・・・輪廻王。貴方にはすべて見えていますか?」

 ディートリヒの言葉にほかの眷属は理解できなかった。

「? どういうことです?」

「・・・ああ。見えているよ」

「王?」

 厳格王の眷属―メルキルティや、輪廻王の眷属は何も見えていないようだ。不明王と厳格王の喧嘩は続いており、ただただ超高速で剣と杖で攻防を繰り広げているようにしか見えない。これ以上に何かあるということだろうか。

「師匠の方は何もしていないよ。でも、バルディスさんは魔力を展開している」

「なっ・・・!」

「まさか・・・」

 メルキルティはどういうことなのか分かったようだ。その姿に、輪廻王はバルディスとメルキルティを交互に見ながら苦笑した。

「そう。厳格王、第一魔力『我故に剣あり、厳格において我剣也(ヴェールト・カグナ・アスティ・リーベンデルグ)』を発動している」

「⁉」

「・・・何故、そうだと?」

「一度経験あるから感覚的に分かるんだ、俺」

 『我故に剣あり、厳格において我剣也(ヴェールト・カグナ・アスティ・リーベンデルグ)』――厳格王の第一魔力である。その力は異常と言って良い類である。

「・・・自身の殺気や圧を刃に変えて、絶対不可避の矛として使うこともでき、完璧な防御として死角なしの刃の壁を作れる盾。まさに攻防のどちらにも優れている魔力」

 そう、『我故に剣あり、厳格において我剣也(ヴェールト・カグナ・アスティ・リーベンデルグ)』は盾と矛のどちらにでも属する無敵の魔力。己の殺気や気配といった『圧』を刃にし、攻撃できる。範囲は最大直径三キロ。さらに言えば、幻術や毒といった異常をきたす技は全て無効化する。

「三百六十度展開するから、攻撃が通じないのですか・・・」

「そうだよ。ディートリヒ。だが師匠も魔力使っているよ?」

 ディートリヒは、その言葉に驚いた。眷属の自分が気づかない魔力を使っていることのもそうだが、何故、輪廻王が分かるのかも疑問だった。

「何故、そう思うのです?」

 輪廻王が苦笑しながら言った。

「正確には魔力展開一歩手前ってところかな。師匠は不明王としての魔力を鎧として体に固めているだけだよ」

 ディートリヒは自分が気付かなかった理由に納得がいった。彼は本当に展開したッもりょくしか感じたことがない。中途半端な使い方をしている主の魔力は眷属でも察知することは難しい。対して、輪廻王は王である。王であるが故の道理。分かるはずである。

「王の中じゃ当たり前の技術だからね。それに消費魔力はゼロだからね。循環するだけだもん。」

 その輪廻王の言葉にはあ・・・とため息をつきたくなった眷属たちである。

「さあ、そろそろ王の自宅です。輪廻王、準備を」

「オーケー」

「眷属のお二人も」

「「はい、了解です」」

「・・・さてあとは――」

 未だに戦っている不明王と厳格王に向かって息を大きく吸い、叫ぶ。

「我が王! 厳格王様! そろそろ到着です! お戯れはそれまでです‼‼」

「・・・チッ」

「分かった・・・。ありがとう、ディートリヒ」

 バルディスとフィーリアスは悔しそうに、名残惜しそうに喧嘩を止める。

 白竜は二人の王の方に頭を向け、乗るように促す。それを見た二人が渋々と頭に乗り、座る。

「さあそろそろ着きますよ」

 ディートリヒの言葉が聞こえた数十秒後、不明王が暮らす人間界の住まいがあるウェールズが見えてきた。

 白竜は、そこにある小さくも大きくもない街のはずれにある石造りの家に降り立つ。風の音が轟轟と唸るように吹いた。

 その音に気づいたのか、シルフィアが玄関から急ぎ足で、竜が下りる場所に向かって行く。どうやら心配していたらしい。彼女の顔は少し赤く染まり、目には少しだけ涙が。嬉しそうな顔をしながら、フィーリアス達のもとへ駆けていく。そんな彼女を、フィーリアスは腕を広げて迎え入れる。

 ――と思いきや、

『――ッ‼』

「・・・・・・カハッ」

 一瞬で目が赤く光り、重心を低く構え、己の主に向かって物凄く重く、速く、強い左ストレートを放った。

 あまりの強さに、フィーリアスは悶絶しながら、攻撃が当たった腹を押さえながら前に倒れた。相当堪えたようで、ぷるぷると倒れても震えている。

 そんな主を無視して、他の王や眷属たちに深くただ一礼する。

『ようこそ厳格王様、輪廻王様、そしてそのお付きの眷属の方々。私が不明王専属メイド、シルフィアと申します。此度は遠いところようこそおいで下さいました』

「ははは。堅苦しい挨拶は抜きでいい。まあ丁寧で感心するが・・・」

『ありがとうございます。さて・・・』

 シルフィアはスタスタとディートリヒの元に歩いていき、目の前で止まった。周りは何事かと様子を見ている。ディートリヒもただただじっと彼女を見ているだけだ。

『おかえりなさいませ、ディートリヒ様。お夕食の準備はあと一時間ほどでできますので・・・』

「ああ、分かった。私は図書館に行ってくる。王の弟子の様子を見るついでに本も読みたいからな」

『かしこまりました。私は客人を部屋に案内いたします』

「了解だ。他には――」

 未だに悶えている主をよそに、メイドと眷属は今日と明日のスケジュールを調整していた。

 相当腹にキタのか、フィーリアスは動けないらしい。王の中でも異端、イレギュラーと呼ばれた者がとてつもない無様になっていた。

 眷属やその部下などの王の下についている者にとって王とは、敬うべき存在、神にも近い存在、憧れ、畏怖、頂点等々、いろんな存在として扱われている。一言でいうのなら、絶対に逆らえない誇り高き先導者、といったところだろう。しかし――

「・・・――――ッ」

 言葉になってない呻き声を発している彼、不明王は違った。

 そもそも尊敬、畏怖、頂点とか思われていない。神にも近い存在でもない。先導者のような扱いなどされたことがない。だが、不明王の一派はそれが当たり前という価値観を持つ。どこまで行っても不明、そういう存在かと聞かれれば、皆、王の事をこう言う。

「一番素性が読めない不明な人」

 第一印象は、全員が不明と答えるのだ。最悪なのか最高なのか分からないのが不明王である。

「・・・やっと、痛みが治まった」

『あ、目が覚めましたね。では早く弟子の所に行ってください。客人は僕が・・・』

「了解。・・・この前ボクッ娘って言ったけど取り消すよ。キャラがブレブレじゃん。私って言っちゃてるじゃん」

 瞬間、刹那的にシルフィアが右ストレート打つ。それを彼は背を仰け反らせ避けた。

『・・・ッ!』

「ハハハ。一度食らった攻撃は避けれるよー」

 それに見かねたバルディスがシルフィアに声をかける。

「やめておけ。こんなことをされてもこいつはヘラヘラするだけだ」

『しかし――』

「それより早く案内してくれないか? 待たされてるこちらの身にもなってもらおうか」

『・・・・・・失礼しました』

 シルフィアは申し訳ございません、と謝り、バルディス達客人を客間へ案内する。その際、誤ったことに対してフィーリアスがケラケラ笑っていたが、彼女が拳を振り上げた瞬間、

「わー逃げろ逃げろー」

 と棒読み気味に言い、逃げていった。

 それを見て、ディートリヒがハア、と呆れ、ため息をついた。

 そんな不明王は放っておいて、シルフィアとディートリヒは家に入る。その後に、王の二人、眷属と続いて行った。

 ディートリヒは先にも言ったとおりに、専用の鍵を使い図書館への扉を開く。中に入ろうとしたその時、それを彼の裾を掴んで阻む者が一人。

 シルフィアである。

『ディートリヒ様』

「なんだ? シルフィア」

『私、今機嫌が悪いんです。不機嫌なんです』

「まあ、王に絡まれていたからな。無理もないだろう」

『できれば、誰かに慰めてもらいたいです』

 ディートリヒがビクウッッッ‼と肩を震わせる。そしてバルディスも頭を抱え、ため息をついた。額には若干の冷や汗が流れていた。また、表情は苦々し顔だ。

「どうしたんです?」

「・・・ハッ! い、いや。何でもない」

 疑問符が頭に付きながら輪廻王が聞くと、遅れながら返事をする厳格王。

 そんなことにはまったく気付かず、しびれを切らしたディートリヒが目の前の彼女に聞いた。

「何が言いたい? シルフィア」

『え、えっと、その・・・』

「?」

 途端にシルフィアの顔が赤くなりワタワタと焦りだす。

 暫くして、意を決したのかディートリヒの首に腕を絡ませ、囁くように言った。

『こ、今夜、私の全てを愛してください。慰めてください・・・ッ』

「「「・・・・・・」」」

ディートリヒとバルディス以外の王たちがその発言に驚愕していた。

 ディートリヒは少し驚きはしたものの、すぐに優しい笑みを向け言う。

「・・・分かった。今夜な」

『―――はいっ!』

 客人の王や眷属達は唖然して、本人たちは完全に二人だけの空間を形成していた。

「ど、どういうことだ・・・?」

「ああ、言ってなかったね。ディートリヒとシルフィアは恋人同士。今度結婚するんだよ」

 空間が静寂に包まれた。バルディスが振り返れば、いつの間にか戻っていたフィーリアスとその後ろで同じように驚いている女の子がいた。

「「「ええええええええええええええ‼⁉⁇」」」

 ――揃って天地が傾くほどの驚愕である。

「はあ⁉ このメイド、結婚するのか⁉ お前にべったりだったではないか!」

「ああ、うん。そうだよ、バルディス」

「で、では師匠、それが何故・・・」

 その質問を予想していたからか、考えるそぶりを見せずにクスクスと笑うフィーリアスが答える。

「僕と彼女、シルフィアの関係はあくまで主従関係。ここまではいいよね?」

 その確認に驚愕したものは全員何度も首を縦に振る。

「確かに彼女は僕でもわかるくらい僕にべったりだ。でもね、べったりでもそれは主従関係であるが故の仕えるという意味でべったりしていたにすぎないんだよ」

『主、べったりなどと・・・、そう何度も連呼しないでください』

「この前――と言っても六十年前だけど、シルフィアとディートリヒを会わせたんだ。ディートリヒは何にもなかったよ。でもシルフィアがそこで一目惚れしちゃって。暇な時見つけては連絡取り合い、食事やお茶に行き、はたまた水族館や動物園等々行ってたね」

「王よ、なぜそこまでご存じなのです?」

「え? 気づいてなかったのかい」

 そう言うと、フィーリアスは懐から何やらとてつもなく分厚い紙の束を取り出した。

 写真である。

その写真が何なのか真っ先に気づいたのは、ディートリヒと輪廻王ウルバトロク。前者は顔を真っ青に。後者はニタリと笑っていた。しかし目はキラキラと宝物を見つけた少年のように輝いていた。

「王よ・・・、それはまさか」

「師匠‼ もしかしてそれって――」

 二人の反応を見たフィーリアスは、大きく頷き、

「そう! シルフィアとディートリヒのデート写真だ―‼‼」

「なっ―――」

「キタアアアアアアアアアアアアアアアアアア‼‼」

『なんで持っているんですか!』

 ディートリヒは驚愕に目を見開き、ウルバトロクは雄叫びを上げながら、両手を上に掲げて超が付くほどの笑顔で喜ぶ。

 フィーリアスはケラケラ笑いながら、素直に、顔の赤くなっているシルフィアに答える。

「君の姉とバルディス一緒に尾行してました☆」

『いやああああああああああああああああああああああああああああ』

 シルフィアは恥じた。猛烈に。そういえば家に帰った後、姉が何かニタニタしていて気味が悪かったが、そういうことだったのだ。

「ある意味こっちもデートだったけど・・・、目的は尾行だったしやましいことは何一つなかったよ。まあ、偶然居合わせたバルディスは気の毒だけど。」

「気の毒で済むか。あの件以来、あの女に目を付けられたからな。今日は仕方なくだが、自発的に来ようとは思わん」

『道理で、次の日からニヤニヤしていた民が多かったなって思ってましたが・・・、そういうことだったんですね・・・。姉さん! 姉さん! どこにいるんですか!』

 シルフィアは図書館へ続く扉に別の鍵を差し込む。すると扉の模様が変わり、「大全不明図書館行き」から「アノニマス中心街」へと切り替わる。

「アノニマス中心街・・・?」

 莉緒は初めて聞く単語に、首を傾げる。

 そんな彼女に、オウリアが後ろから説明する。

「不明王が統べる我らの国です」

「国・・・⁉ 国があるんですか?」

「ええ。王は一人一人国を形成しているんですよ。ただ、この世界にはなくこの世界の裏に作っているのですよ。私も何回か行ったことがあります」

「へぇー」

 そんな会話が行われている中、シルフィアは無理矢理扉をこじ開け、中に入っていった。

「・・・部屋にご案内いたします」

「ああ・・・頼む」

 オウリアが代わりを務めるようにバルディスに声をかけると、疲れたように彼は言葉を返した。

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