笑いと哲学をひと匙ずつ、てんとれ短歌の31文字の魅力

 蜂蜜ひみつさんの「てんとれ短歌 2025」は、日常の片隅からすくい上げた言葉が、短歌という器の中で多彩にきらめく短歌集です。ラーメンの髪や蒟蒻の水といったユーモラスな比喩にが織り交ぜられ、まるで一瞬一瞬の空気や感情を、そっと手渡されるような心地よさがあります。

 また、文学やカルチャーの香りも随所に漂い、永井荷風やカミュ、リンドバーグといった文学的エッセンスがふっと差し込まれ、私たち読者の心を静かに揺らします。日常の断片が短歌となり、遊び心と知的な香りが共存する、不思議に豊かな世界。読むたびに、日々の風景が少し違って見えてくることでしょう。

 ぜひ、皆様も読んでみてくださいね。

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